いまやアメリカでも激アツの「軽トラ」は万能自動車? タフで汎用性抜群、いまこそ注目したい軽商用車の世界
ソト遊びやお出かけといったらミニバンやSUVが今や王道かもしれないが、「自分流」に仕上げるならば意外に軽自動車のビジネスモデルが激アツ。車王国のアメリカでも「軽トラ」は注目を集めている。クルマ自体の維持費も抑えられ、その分カスタム可能、となればいまこそ軽商用車に注目したい。
『N-BOX』がベース!
ホンダの大人気軽自動車、『N-BOX』をベースに2018年にデビューした軽商用車、N-VAN。同車は商用車チックに見えない、使える「軽」として人気のモデル。助手席側の開口部はピラーレス仕様になっており、乗り降りどころか荷物の積み下ろしになにかと便利。その開口幅は1580mmとかなり大きい。そして最大の特長でもある助手席の「仕掛け」はすごい。通常のシートとしてはもちろん、その背もたれを前に倒してしまえば簡易テーブルに早変わり。また助手席自体が格納可能で、後席を倒すことによってクルマの室内左側が荷室から助手席までフルフラットになってしまう。この状態だと自転車やバイクのトランスポーターとしても活躍できるし、自分の足を伸ばせる仮眠スペースとしてもいい。運転好きな方にはMTモデルもラインナップにあるのも嬉しい。エンジンはホンダの血統でもある6800rpmも回る高回転型で、現在の基準からすれば「たった」53PSしかない最高出力も十分以上に感じられる。
ジツは大人気車種でもあった「軽トラ」
スズキのベストセラー軽商用車といえば『キャリー』がある。その人気は1971年から39年間トラック部門で販売台数1位に輝き、国内累計販売台数400万台を2010年に達成した実績も。そんな軽トラックが最近、趣味でも人気急上昇中なのだ。著名人からYouTuberまで軽トラックをネタにしているインフルエンサーも多い。その魅力はサイズの割に広い荷台と小回り性能などの抜群の使い勝手の良さなのだ。特に『キャリー』のキャビンを広く取ったスーパーキャリィはシートのリクライニング量やスライドの範囲を大きく取っており、軽トラックというイメージを覆す室内空間が魅力になっている。またモスグレーメタリックは仕事、というよりもアウトドアレジャーのイメージを強く感じさせる新色も魅力を高めている。走らせればクルマの挙動がわかりやすく、じつは運転しても楽しいクルマなのだ。
商用モデルに見えないエクステリアを持つ
2021年にフルモデルチェンジを果たしたダイハツ『アトレー』。モデルとしては6代目を数える。現行モデルはハイゼットカーゴ同様の軽商用バンに。しかしながら、エクステリアは黒い樹脂製パーツを少なくし、メッキパーツを多用するなどビジネスモデルらしくないのも特長だ。もちろん広い荷室はワーキングビークルの美点で、その荷室長は、可倒式の後席を格納してしまえば大人も楽に横になれる1820mmとなっている。簡素な装備や使いやすい荷室の軽商用車、最大のお得ポイントは4ナンバー登録が可能という点。4ナンバー登録は自家用ならば軽自動車税が通常のほぼ半額になる。ただし新車購入時の初回車検は2年になってしまうが、維持を考えたらば魅力多数。カスタマイズも自由自在となれば、アウトドアシーンでの「お出かけ」には強い味方になってくれるだろう。
◎参考情報
ホンダ
https://www.honda.co.jp/auto/?from=navi_drawer
スズキ
https://www.suzuki.co.jp/car/
ダイハツ
https://www.daihatsu.co.jp/top.htm