ママタルトがテレビでは見せない“ドロっとした一面” 放送作家と語る『ラジ母』3年間の歩み

「私の知らない肥満だった」 ラジオで見せる二面性はカッコいい

――4年目に突入した『ラジ母』ですが、おふたりにとってどんな存在ですか?

肥満:宝です。『ラジ母』のおかげで明らかにファンが増えた実感があるので。

檜原:2年くらい前、大阪のライブにお客さんが100人くらい来てくださったんです。当時は大阪の人が僕らを知るきっかけなんて『M-1グランプリ』の3回戦の動画くらいしかなかったのに。

肥満:テレビもそんなに出てなかったしね。

檜原:そうそう。大阪だけじゃなく、いろんな地域の方々がライブで「やっと観られました」とか「ずっとラジオは聴いていたんですけど、生で観られたのは初めてです」と言ってくれることが嬉しくて。

 ラジオをやっていなかったらたくさんの人が僕らを知らないままだったんだろうなと思うと、今の状況は本当にありがたいですね。

――今後『ラジ母』ではどんなことをやっていきたいですか?

檜原:やっぱり賞レースで突破したとか、良いことがあったときは『ラジ母』で話したいですね。あとは、番組イベントをまだやったことがないんですよ。ほかの番組は、やっているみたいなんですけど。

肥満:確かに。『ラジ母』の単独イベントはやったことないね。やってみたい。

――番組自体はどのように続けていきたいですか?

エレかさ:ママタルトの素のノリがそのままラジオになったのが『ラジ母』なので、「ママタルトを知りたかったら『ラジ母』を聴いてくれ」と言える形で続けていけたらいいんじゃないかと思っています。

檜原:素といえば、ラジオでは肥満が攻撃性のある根暗な人間だということが分かるから、リスナーだけじゃなく周りの芸人からもびっくりされるよね。

肥満:蛙亭のイワクラさんがルームシェアを抜けて寂しくなって『ラジ母』を聴いてみたら、すごい早口の陰キャなデブがしゃべってて「私の知らない肥満だった」って驚いたらしいからね。

檜原:ナインティナインの岡村さんも、『めちゃイケ』だと明るくて人を楽しませる天才のように見えていたけど、ラジオではネガティブなことを言ったり愚痴をこぼしたりしていることもあるんですよね。そういう二面性があるのって、カッコいいなと思うんです。

 だから僕らもテレビやライブでは明るくして、ラジオでは内面も出していくようにして、番組はそういう感じで続けていけたらいいかなと思います。

「まーちゃんごめんね」を大鶴肥満のものにする

――最後に、これから「まーごめ」はどうなるのでしょうか? ついにマルシアさんに言及されたわけですが。

肥満:「まーごめ」はこれからも言い続けます。マルシアさんから使うなと言われて、謝れと言われたら「まーちゃんごめんね」と言って、そこで初めて「まーちゃんごめんね」が僕のものになるので。

――僕のものになる?

肥満:いまは大鶴義丹さんからマルシアさんに対する「まーちゃんごめんね」をお借りしている状態ですけど、僕がマルシアさんに謝れば、僕からマルシアさんに対するオリジナルの「まーちゃんごめんね」になるんです。

檜原:ただここで問題なのが、大鶴義丹さんはマルシアさんのことを「まーちゃん」と呼びますけど、肥満がマルシアさんを「まーちゃん」と呼んでいい理由がないんですよね。

肥満:だからまずはマルシアさんを「まーちゃん」と呼ぶ。そこからですね。

檜原:「まーちゃん」と呼べる仲になるために、まずは一緒にバーベキューとかに行けたらいいなと思っています。

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