ヤマハの電子ピアノに新モデルが登場 「クラビノーバ」は表現力と弾き心地が更に進化し、ポータブルな「P」シリーズにも「ストリームライツ」が搭載

 7月20日、ヤマハは都内で新製品のお披露目会を実施。同社が展開する電子ピアノの新製品として「Clavinova(クラビノーバ)CSP」シリーズより『CSP-275』『CSP-255』と「P」シリーズより『P-S500』を発表した。

『CSP-275』『CSP-255』

『CSP-275』

 「CSP」シリーズは、スマートフォンやタブレットなどと接続できる電子ピアノで、鍵盤上部に流れるガイドランプ「ストリームライツ」が弾く鍵盤の位置やタイミングを視覚的に示し、初心者でも楽しみながら演奏ができると話題になった製品だ。2017年に発売開始した同シリーズから、2つの新製品『CSP-275』『CSP-255』が登場する。

 『CSP-275』『CSP-255』は「CSP」シリーズの後継モデルにあたり、ピアノ性能をより充実させた製品になっている。グランドピアノの多彩な音色変化を再現する技術「グランド・エクスプレッション・モデリング」や、ヤマハの最高峰コンサートグランドピアノ「CFX」とベーゼンドルファー社の「インペリアル」からサンプリングした音源を搭載し、高い表現力を備える。

 また、さすが最上位モデルとだけあってグランドピアノのようなタッチ感を再現した「グランドタッチ-エス鍵盤」の弾き心地はやはり圧巻。グランドピアノ特有の、繊細な力加減で楽曲に表情付けをおこなう技法を、違和感なく再現できるだろう。

 それから、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスとの接続がより簡単におこなえるようになったのはうれしいポイント。Bluetoothに対応したことで、無線接続がおこなえるようになったほか、USB-C・ライトニング対応のケーブルを用意しての有線接続ももちろん可能だ。アプリ「スマートピアニスト」から音色選択やメトロノームの設定、録音再生など、さまざまな機能を備える。

『P-S500』

『P-S500』

 もうひとつ発表されたのが、ポータブルタイプの電子ピアノ「P」シリーズの新製品『P-S500』だ。最大の目玉といえば「CSP」シリーズの象徴的な機能である「ストリームライツ」を搭載したことだろう。スマートデバイスとの接続にも対応し、より便利になった形だ。ポップスからクラシックまで、幅広いジャンルの楽曲を403曲内蔵しており、フルバンドアレンジの伴奏に合わせてメロディーを演奏することができる。

 また、こちらのモデルもヤマハ「CFX」とベーゼンドルファー社「インペリアル」の音色をサンプリングした音源を搭載しており、コンパクトな本体ながら弾き心地、音色ともに本格的なものに仕上がっている。譜面板の角度もスマートデバイスを置いた際に使いやすいよう最適化されており、本体にもタッチパネルを搭載しているのでスマートデバイスを用いなくても基本操作が可能だ。

 『CSP-275』『CSP-255』『P-S500』はそれぞれブラックとホワイトの2色展開。部屋のインテリアに合わせて好みのカラーを選べる。発売は8月10日を予定しており、『CSP-275』『CSP-255』のホワイトモデルは10月発売予定とのこと。久々にピアノに触りたいという方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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