“アヒル人狼”に見るポップな演出と優れたゲーム性 『Goose Goose Duck』は配信者向けパーティゲームだ

大ブレイクはあの世界的ユニットのメンバーから!

 『Goose Goose Duck』のヒットまでの経緯には、とある海外アイドルが大きな影響を与えている。

 2022年11月14日、BTSのメンバーであるV(愛称:テテ)がライブ配信でプレイし、これをキッカケにしてプレイヤー数が激増。11月中旬のピーク時の同時接続プレイヤー数は約6,000人ほどであったが、その1か月後にはピーク時の同時接続プレイヤー数が約13万人に達し、年末までにはプレイヤー数が約3倍にまで膨れ上がった。

 韓国のエンターテインメント企業HYBEとインターネット企業NAVERが共同出資したWEVERSE COMPANYが運営するライブ配信プラットフォーム「Weverse」でのライブ配信だったのだが、同配信を切り抜いた配信がYouTubeやTikTokなどで広まり、大きな波を起こした格好だ。

 ちなみに『Among Us』もBTSとコラボレーションしており、BTSが絡むことで一気に注目度が高まるあたり、さすが現在世界最高峰のボーイズグループと言うべきだろう。

 2022年11月には、元FPSプロゲーマーであり現在はゲーム実況者として主に活動しているKUNが動画のネタとして取り上げ、先述した経緯もあってか、2023年に入ると日本の配信者シーンでもプレイされることが少しずつ増えていくことになった。

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 ストリーマーやバーチャルタレントの間では「アヒル人狼」と称されることが多く、表情豊かなアヒルのキャラデザインはポップであり、多種多彩な役職が引き起こすさまざまなアクションは、参加プレイヤーを大盛り上がりさせてくれる。まさに配信向けのパーティゲームといえよう。

 特に驚かされるのは、狼側が村人を殺すキルシーンだ。単純なキルだけではなく、爆弾を設置された後に押し付け合いが始まり爆死してしまう、第三陣営のとある役職に食べられる、会議中に突然ピストルで打たれて死んでしまう……。

 人狼ゲームに慣れているストリーマーでさえ、初見プレイ時の唐突な死には驚かされるほどだ。それほどに多くの役職、タスク、キルシーン(殺され方)が用意されているのがこの作品なのだ。

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 海外での盛り上がりは大きく、特に東南アジアの配信者による動画が多く再生されているのも注目すべき点だ。その影響からか、40人以上の海外タレントが所属しているにじさんじでは、元ID~元KR組となるインドネシア・韓国在住のメンバー、にじさんじENに所属する英語圏のメンバー、ANYCOLORとbilibiliによる共同事業であるVirtualRealに所属する中国在住のメンバーも同作をプレイしている。

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 『人狼ゲーム』といえば本作以外にも『Feign』などさまざまに発表されヒットが続いているが、独特のポップな演出やゲーム性は国内でももっと注目されていいだろう。

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