『今日好き。夏休み編2023』継続メンバーはだれ? 過去シーズンの恋愛を振り返りながら紹介

『今日好き。夏休み編2023』継続メンバー紹介

 待ちに待った、夏。今年もこの季節がやってきた。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。本日7月17日より、新シーズン『夏休み編2023』がいよいよ幕を開ける。

 『夏休み編』といえば、毎年の恒例となっている人気シーズン。今回も“3泊4日”の拡大バージョンで旅をすることになった。旅程が1日増えることで、メンバーの恋模様も二転三転するなど、通常シーズンに比べて大きく展開が揺れ動くのが見どころのひとつだ。

 そして何より、今回の旅には4名もの継続組が参加。特に、最後に登場したのが昨年秋の『沖縄編』にまで遡るメンバーもいるなど、その意外性でメンバー、視聴者ともにあっと驚かされたはず。そこで本稿では、継続メンバー4名が残してきた過去のハイライトを振り返っていきたい。

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はなみち(植野花道)

 大阪府出身の高校3年生。今年春に放送された『フーコック島編』と、前々回の『パタヤ編』からの継続メンバー。とにかく純粋、ストレート、そして天然な性格ゆえに、あるときは気になる女子を喜ばせようと、落ちてきた猫を受け止める「キャッツ」(=キャッチ / catchと掛けた)という一発ギャグを披露し、視聴者をも共感性羞恥の渦に巻き込んだ過去も……。とはいえ、彼の持ち味は友情には人一倍に厚い男前なところ。『パタヤ編』の最終告白で、自身が意中の女子にフラれ、彼女が別の男子とカップル成立を果たすも、ふたりの未来を祝福したいと、笑顔で記念撮影を買って出た名シーンをいまだに忘れられない。

 また、“友情”の話繋がりでいえば、『フーコック島編』でのバーベキューも。当時、好意を寄せていた女子メンバーが、ライバルの男子と網の前で接近。その際、タイミングよくその場に居合わせてしまったはなみち。ライバルは、はなみちと自身のどちらへの想いが強いのかを尋ねたのだが、その空気の気まずさといえば、もう書き記すまでもない。はなみちの言葉にならぬ想いを察してだろうか。彼が大切に焼いていた網の上のエビが、まさかの隙間からぽろっと落ち、バーベキューの炎のなかに音もなく吸い込まれていく。はなみち自身の紹介ではなくなってしまったが、どうしてか彼の人柄を感じられてしまう語り草といえる。

 そのほか、“はなみち”という名前から、名作『SLAM DUNK』ともなにかと関わりが深いところもポイント……なのだが、『フーコック島編』参加当初は、人生で一度も読んだことがないという出オチ感に笑えてしまった。

 続く『パタヤ編』に継続参加した際は、同コミックスをしっかりと履修をしてきたようで、まるで自身の言葉であるかのように、さまざまな名言を披露。そのうち「諦めたらそこで試合終了」というかの名台詞が、まるで“はなみちの言葉”のように伝播。『パタヤ編』にてはなみちを慕い、前回の『チュンムン編』に参加したひなた(小串日葵)が、はなみちが「諦めたらそこで試合終了」と言ってくれたからこそと、彼の(あくまで“彼の”ではない)言葉に勇気づけられていたのもかわいらしかった。

 今回が3度目の旅ということで、継続メンバーのなかでも注目度は参加者、視聴者ともに高い人物だ。改めて自分自身の強さ、弱さと向き合い、確かなものだと信じられる恋を見つけてくれることに期待したい。

さつき(長濱薩生)

 鹿児島県出身の高校3年生。前回の『チュンムン編』からの継続メンバー。好きなタイプは、たくさん食べる子。体脂肪率は2%。趣味の筋トレで磨き上げた上腕二頭筋の太さは『今日好き』史上でも随一のものだった。気になる相手とのデートを懸けて男子同士での腕相撲対決をした際には、決勝まで駒を進めるも、強豪バスケ部に所属しているというスポーツマン・えいと(菊地瑛仁)と互角の戦いを繰り広げる。寄せては返す波のように、あまりにも決着がつかなすぎたことで、その場のメンバーも視聴者も、別の意味でハラハラさせられたのではないだろうか。

 そんなガチガチのマッスルボディに対して、性格面はとても穏やか。旅の2日目に行なわれたグループ行動では、当時の参加メンバー9名のなかで唯一、気になる相手と一緒になれず。当時に想いを寄せていたひなたと離れて悔しい時間を過ごした。その後にようやく再会を果たした際には、おみやげのキーホルダーと、「会いたかったです」というなんともいじらしいメモ書きを手渡すも、この時点で翌日の告白まで時間もない。きっと、ひなたを迷わせないためだったのだろう。自身の恋を諦め、同時点でライバルに比べて劣勢だった彼女を応援する想いを託した。

 あまりの人のよさに、スタジオの“恋愛見届け人”を務めるかすは「結婚したいのはさつき。恋愛したのはえいと」と、女子目線からの比較を口にされてしまうほど。『チュンムン編』でこそ、グループ行動の制約にかなり翻弄されたわけだが、そんな旅のルールすら上書きするくらい、『夏休み編2023』では積極的な動きを見せてほしい。特に今回は、場慣れしている継続メンバーも多数。どれだけ周囲に本心をアピールできるかが鍵である。

のあ(田仲埜愛)

 大阪府出身の高校2年生。前回の『チュンムン編』に参加しており、今回の継続組で唯一となる女子メンバー。明るい性格でノリもよいのだが、どこか奥手な部分が否めない。前回の旅では、第一印象からえいとに心を奪われた後、初日には“花くじ”で当たりを引き当て、ふたりきりでのデートに行けることに。その際にはまだ出会って数時間にも関わらず、えいとから“頭ぽんぽん”としっかりめのハグを引き出すなど、スタジオからも「韓国ドラマ」のような展開だと、黄色い歓声が飛び交っていた。

 序盤の流れは完全に掌握。2日目の朝も、ほかの女子メンバーに“惚気トーク”をこぼしてしまうなど、一気にカップル成立を目指せたはずだったが、それを許さなかったのが、ひなた&メガン(夏川メガン)の“えいとガールズ”。グループ行動の香水作りでは、えいとの両サイドがしっかりと固められ、自身は離れた席に一人ぽつん。途中、ましろ(大橋真白)から好意を寄せられ、さまざまなアプローチに喜ぶものの、カップル成立にまではいたらなかった。

 結果として、本人も予想していた通りだろうが、えいとに告白するも失恋。「恥ずかしさとか全部忘れて、もう一回最初からやり直したい」と、『今日好き』には珍しく、悔しさを爆発させていたのがとても印象的だった。井上によると、のあがましろを選ばなかった理由は、初日に第一印象で好感を持った、そのときの自分を貫き通したかったから。この分析が正しいとすれば、今回の旅でも重要になるのは第一印象。また、えいとのような旅をリードする“主人公キャラ”を好む傾向もあるとしたら(同じ大阪府出身であれば遠距離恋愛の心配もないし)次なる意中の相手は……?

しょう(髙橋翔)

 東京都出身の高校2年生。2022年秋に放送された『プーケット編』と『沖縄編』からの継続メンバー。『沖縄編』当時の交際人数は0人。『プーケット編』放送前のメンバー紹介では、恋愛見届け人たちから「全男子に思い出してほしいキモチ」を備えていると太鼓判を押されたほどの“本気のピュアボーイ”。その後、全10週間にわたり胸キュン以外の何物でもない数々のアプローチで、多くの視聴者をとにかく悶えさせてくれた。

 なかでも象徴的だったのが『沖縄編』最後の夜でのこと。当時に好意を寄せていた女子メンバーの名前に“ゆき”が入っていたこと。そして、どうにかして彼女を振り向かせたい自身の想い。そんな状況下で「じゃあ、奇跡起きたらどう? 変わる?」と、王子様のように振る舞いながら、実際に“奇跡”を起こしてみせたのだ。

 舞台は宿泊先のプールサイド。おもむろに立ち上がり、建物の2階に駆け上がると、白い“雪”が舞い落ちてくる。「沖縄に雪が降るなんて奇跡でしょ?」。腕いっぱいに抱えた白い綿にうずくまりながら、しょうが満面の笑みを見せていた。信じられない光景を、好きな人を振り向かせたい一心で作り上げてしまったのだ。実はこの雪の正体は、“驚安の殿堂”ことドン・キホーテにて購入した枕の中身。あの夢のようなひと時の後に一人、プールに入った綿を掃除し、かき集めたのかと思うと、またしても彼が愛おしくなってしまう。

 だが、彼が最初に好きになったのは、『プーケット編』で出会ったきさき(寺島季咲)。当時の人気メンバーで、自身と同じ高校1年生。さらに過去の交際経験もないと、共通点の多さから一気に距離を縮めた。が、『プーケット編』で一度失恋を経験した後、彼女を追いかけて『沖縄編』に参加するも、最終告白を待たずして別々の道を歩むことを約束……したのだが、今度は次なる意中の相手が、きさきが想いを寄せる男子メンバーと“いい感じ”に。結果として、直前に失恋した相手(=きさき)とまたしても同じ心境、同じ境遇を味わう不運に見舞われる。運命的な可能性というか、なにかのパワーを秘めているのだろうか。

 『プーケット編』初登場から考えるともうすぐ1年。当時の武器だったピュアさのみならず、そこから成長した大人びた一面でも視聴者をドキッとさせてほしいところ。馴染みのメンツがいないまったく新しい環境で、しょうがどう動くのか? 彼の行動ひとつで、今回の旅の行方も大きく変わるだろうし、そうした意味でダークホース的な存在といえる。ぜひともその存在感を大いに発揮してほしい。

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