「40年毎日20時間厨房に立つ料理人」が現る 淡々と異様な営業風景を見せるYouTubeチャンネル

 黙々と飲食店の営業風景などを動画で投稿するチャンネルが、いま人気を集めていることをご存じだろうか。それは「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」で、チャンネル登録者数75.9万人を誇るYouTubeチャンネルだ。(2023年7月11日時点)

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 当チャンネルでは、飲食店の調理風景や、そこで料理を食べる客などの様子を動画に収めている。実際に厨房に入り、仕込みから営業中の厨房の様子まで見られるほか、そのお店で食事を楽しむ客の感想なども聞ける。どの動画も10~30分程度の長さで動画を投稿されているが、思わずやみつきになり、最初から最後までスキップすることなく視聴してしまうほどのおもしろさだ。チャンネルの特徴は、チャンネル名の「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」にもあるように、ナレーションはなく、テロップのみで飲食店を紹介している点だ。

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 「黙飯 MOKU MESHI TOKYO」は、なぜチャンネル登録者数75.9万人という人気を誇るのか。それは、お店で働く店員やその店を愛する客など、“人”に焦点を当てているところだろう。「お爺ちゃんから食堂を継いだ23歳の女性」「30年間、毎日17時間チャーハン鍋を振り続ける町中華の鉄人」など、飲食店で本気で働く“引きが強い”人の魅力に、動画越しに触れられる。また、そのお店に何度も足を運ぶ客の愛もあり、そうした人の魅力に間近に触れられることで、視聴者としても元気をもらえる側面がある。

 また、厨房から発する食材を切る・炒めるといった調理の音や、店員の活気のある声など、視覚だけでなく聴覚からも動画を楽しめるのがおもしろいところ。これが本当の良い音で、やみつきになってしまう。実際に、当チャンネルの動画を流しながら横で勉強や仕事をするといった、“作業用BGM”として再生している視聴者もいるようだ。

 なお、動画で公開した飲食店は、YouTubeだけでなく自身の公式チャンネルでも紹介している。“もくめしマップ”で、これまで紹介した飲食店の所在などがわかるので、気になる方はぜひ閲覧してみてほしい。

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