「『負け=死』だと思ってました」 武尊、パリでの復帰戦前の公開練習で“無敗のプレッシャー”からの解放を明かす

 今回はパリでの試合ということについては、「海外なので、時差の調整も考えないといけないし、食事だったり、水の違いとかもすごくあるって聞いたんで、 コンディション面はちょっと気を付けないといけないなとは思ってますね」と警戒を強める。

 今大会には白鳥大珠(TEAM TEPPEN)、大雅(TRY HARD GYM)も参戦し、日本VS世界という図式になる。

 「この前の会見の時に『みんなで勝とう』という話はしました。僕にとっては、2人とも戦ったことがある選手だし、他の団体のイチ選手という感じでもないんで、チームとして3選手で日本の強さを見せれたらいいなと思います」。

 「それと、海外のお客さんの方が打ち合いだったりとか、激しい試合を喜んでくれるし、感情を出して応援してくれる。日本にもすごく熱いファンの人が多いんですけど、国民性がシャイなところがあるじゃないですか。自分は海外で試合をすることでお客さんを盛り上げる自信はすごくあるし、海外の格闘技ファンの人たちにも、日本にはこんな面白い選手がいるんだって所を見せたいですね」と、世界に向けての“インパクト”を誓った。

 武尊にとっては1年ぶりの復帰戦となる。その1年間で成長したことを聞かれると、「成長したかどうかはわからないですけど、いままでメンタル的には『負けることへの恐怖』で練習を頑張ってたし、 試合前はその恐怖との戦いをずっとしていました。でも、今回の試合に関しては本当に楽しいと思ってやってますね」と、“無敗のプレッシャー”から開放されたことを告白。

 「僕は本当に『負け=死』だと思ってました。でも、負けた後でもこうやって応援してくれる人たちがいて、いまも現役を続けている。それで自分の中で考え方も変わって、吹っ切れましたね。いまは『負けたくない』じゃなくて、『勝ちたい』という気持ち。同じような意味なんですけど、僕としてはすごく意味合いが違うし、 そういうプラスのパワーで動けていると実感します」

パリでは、あらゆる意味で“新生”した武尊の試合を観ることができそうだ。

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