動画アップの1時間で売れた事例も Webコンサルタントが語る“YouTubeショートが企業のPRに最適な理由”

今後は予測不能な時代に突入?

――YouTubeショートの有用性が見えてきました。ただ、これまでTwitterやブログでの文章、Instagramでの写真、YouTubeやTikTokなどの動画、といったようにPR方法が変化しています。いま現在、ショート動画が流行っていますが、今後テクノロジーが進歩した際に、次はどのような手段が一般化すると思いますか?

菅谷:動画の時代はしばらく続くと思います。今後は通信回線の精度が上がり、より画質の良い動画が主流になるでしょう。

――“通信回線の向上”以外では、どういったキーワードが台頭しそうですか?

菅谷:やはりAIです。たとえば、生成AIを活用すれば、画力やセンスがなくても簡単に画像を作ることができます。最近話題の“ChatGPT”を使えば文章も書ける。動画で言えば、煩わしい編集業務も簡略化でき、引きのあるサムネイル画像やタイトルもAIが考えてくれるようになるでしょう、そのため、簡単に動画を大量生産でき、“戦略”が今以上に求められるかもしれません。こういったAIの技術と動画マーケティングを掛け合わせた方法が一般化するでしょう。

――具体的にはAIを活用した動画マーケティングとして、どのような手法が考えられますか?

菅谷:私はWeb業界に30年近くおり、これまでは「来年、こんなことが起きますよ」と予想できたのですが、今後の動向は本当に何とも言えません。

――スマートフォンやSNSが普及した時と、AIが台頭しつつある現在ではどのような違いがあるのですか?

菅谷:過去のケースは、文章から写真、写真から動画、動画からショート動画。また、パソコンからノートパソコン、ノートパソコンからスマホ、スマホの回線が良くなってパソコン並みに使いやすくなる、というようにあくまで延長線上の変化でした。一方、AIは突如宇宙人が現れたかのような状況です。実際、数か月前はAIによって描かれたイラストはネタ扱いされていましたが、最近ではプロの絵師さん顔負けのクオリティに達しています。本当に先が読めません。

――予測不可能な事態が起こりやすいからこそ、AIに関する知見を深めておくと良さそうですね。

菅谷:そうです。とはいえ、YouTubeショートを活用した戦略自体は今後も注目される手法と考えています。AIを意識しつつも、まずは動画を投稿し続けるだけでも、十分成果につながるでしょう。

■書籍概要
『ビジネスYouTube入門 その2 ショート動画ビジネス革命!』

著者:菅谷信一
発行元:スタンダーズ株式会社
URL:https://www.standards.co.jp/book/book-6969
価格:1,540円(税込)

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