『今日好き パタヤ編』3話ーー遠回しな言葉を選ぶふたりが急接近 「こんなに“好き”を大切にする人たちはいない」 

まつはる×その、「髪型カワイイ」と想いを打ち明けた無言の海中筆談デート

 2話終盤で行なわれた、女子メンバーの“パターゴルフ対決”。その結果を受けて、各々がグループ別行動を楽しんでいるのが、現在の2日目午後の状況だ。ふたりきりで半日デートを満喫しているのはふた組。“ゾウ乗り体験&カフェデート”を楽しむたいし(池田大志)×ひなた(小串日葵)も見どころが多かったのだが、どうしても特筆したくなってしまうのは、まつはる(松田陽斗)×その(平松想乃)の“わかっているのに遠回しペア”である。

 ふたりが参加したのは、リゾートアイランドデート。宇宙飛行士のような酸素マスクを被り、シーウォークをするという試みなのだが、その途中で筆談をする場面が。まつはるが「髪型カワイイ」と書いたボードを見せると、今度はそのが「言うのおそいけどありがとう」と応答。もう一周、「はずかしかった いちばんかわいいです」「わーい」とやりとりがあったのだが、ほとんどメッセージアプリの会話である。

 もう大好きになってしまったまつはるのために、事前に好きな髪型を聞き出していたその。そんな彼女にツインテールを希望しながらも、いざ目の前にするとかわいさと照れのあまり、声ではなく文字でコミュニケーションを取ることが求められる海中でしか、その想いを伝えられなかったまつはる。マスクのなかでなんとかニヤケを押し殺そうとするふたりがとてつもなく愛おしい。

 我々からすれば、“陸でやれや”と思わずツッコミを入れたくなることだろう。だが、遠回しな表現を選びがちな彼らだからこそ、声が届かない海中というのは逆に最も会話をしやすい空間だったのかもしれないし、環境すらも味方にしてしまうとはなんとも“持っている”。

 実は、当人たちとしてはもう片方の“ゾウ乗り体験”をしたかったそうなのだが、そちらはパターゴルフ対決で勝利したひなたが先じて選んでしまったとのこと。とはいえ、たいし×ひなたが海中で無言で会話をする(しかも海水が濁っていてどこかシュールな光景なのだ)というのもなかなか想像がつかないし、色々な意味でやはりまつはる×そのは強運だと改めて実感させられた。

 ちなみに、たいし×ひなたはこの半日デートを通して、お互いに恋愛対象としては“違う”ことを認識したらしい。たしかにコミュニケーションを取るという意味では、ひなた自身もたいしを「話しやすくて楽しい」としていたのだが、どうしても頭からはなみち(植野花道)の存在が離れない。第三者目線から見ている限りでは、たいしもひなたも会話が続くよい関係のように思えたが、本音の部分ではその場にはおらず、お互いの先にいる別の相手と視線を重ねているようだった。

 これについて、ひなたは半日デート後に一人で「自分が悪いのに」と涙を流す。たいしはソロインタビューこそなかったが、この日の最後、ゆのん(中島結音)を2ショットに誘っているあたり、言葉にせずともひなたを選ばなかったのだろう。

関連記事