Weverse DMの開始でHYBEが優勢に 新発表から考える“韓国ファンコミュニティプラットフォームの現状”
日本と韓国「2大アイドルビジネス大国」が協力する時代が来る?
HYBE LABELSの中でもADOR所属のNewJeansは、ファンクラブ以外のコミュニティ機能をWeverse Companyと共同で作ったPhoningという独自の専用プラットフォームで運営しているが、実はこちらはすでにリアルタイム配信以外の機能は全て月額9900ウォン・年額99000ウォンでサブスク型の有料サービスとして提供されている。Weverse開始時も最初にサービスを開始したのは当時デビューしたばかりのTOMORROW X TOGETHERだったが、最初にある程度新しいファンダムで試してみてから新機能を本格ローンチする流れは既に出来ており、有料サービス開始に伴うファンダムの抵抗はある程度あるにしろ、一定数以上の有料購読者は確実に確保できるのは間違いないだろう。
また、WeverseにはHYBE所属以外の日本のアーティストやアメリカのアーティストの加入も今後予定されており、韓国内のみならず世界の2大音楽市場であるアメリカ・日本への進出の意欲も感じられる。
韓国で有料ファンメッセージサービスを最初に成功させたDearUも今年、日本最大のファンプラットフォームサービスを運営するエムアップホールディングスと共同で「bubble for Japan」を設立したばかりだ。エムアップホールディングスは、あいみょん・Official髭男dismやbacknumber等の人気アーティストや、KPOP関連ではTWICEやLAPONE所属アーティストなどの公式ファンクラブプラットフォームを300以上、有料会員は200万人以上を有しており、デジタルコンテンツ、グッズ、MDとチケット販売などを営んでいるFC関連事業大手だ。
そもそもアイドルの有料ファンクラブやモバイル購読型有料プラットフォーム、メンバー個別メッセージサービスなどは、日本が元祖とも言える。今後も日本と韓国という「2大アイドルビジネス大国」がお互いに影響を受けながら協力して発展していく時代がいよいよ来ているのかもしれない。
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