iPhone 14 Pro Max超えの世界最強カメラ搭載スマホ『HONOR Magic5 Pro』 100倍ズームで撮影した驚きの風景とは?

 数あるスマートフォンの中で、最もカメラ性能がいい製品はどれだろうか?『iPhone 14 Pro Max』やGoogleの『Pixel 7』、あるいはGalaxyやXperiaの名前を挙げる人もいるだろう。スマートフォンのカメラ性能を評価するDXOmarkは主力メーカーの製品のカメラ性能を評価し数値で順位をつけている。そのDXOmarkでトップのスコアを出したモデルが『HONOR Magic5 Pro』だ。

ハイスペックかつ美しいボディが特徴

世界最高のカメラ性能を誇る『HONOR Magic5 Pro』

 『HONOR Magic5 Pro』は2023年2月に発表されたHONORの最新モデル。製品発表時点のDXOmarkスコアは152ポイントで世界1位。現時点ではOPPO『Find X6 Pro』に抜かれて2位に後退したものの、『Pixel 7 Pro』(6位、147点)や『iPhone 14 Pro Max』(7位、146点)より評価は高い。

 HONORは元々ファーウェイのスマートフォンのサブブランドで、2021年から独立したメーカーとして製品展開を行っている。『HONOR Magic5 Pro』は同社のフラッグシップスマートフォンでもあり、中国をはじめとしてヨーロッパやアジア各国などグローバルで販売中だ。HONORはファーウェイの製品開発思想を引き継いでおり、新興メーカーながらも世界一のカメラを搭載するスマートフォンを作りあげたのだ。

ファーウェイ譲りの高性能なカメラを搭載する

 『HONOR Magic5 Pro』は5000万画素 f/1.6、センサーサイズ 1/1.12型の高解像度な広角メインカメラを搭載する。サブカメラは超広角が5000万画素のf/2.0、望遠カメラが5000万画素のf/3.0、光学3.5倍(35mm換算で90mm)。3つのカメラすべてが5000万画素という贅沢な組み合わせで、さらに深度測定用のToFカメラも搭載されている。

 チップセットはQualcommの最新モデルSnapdragon 8 Gen 2を搭載。ディスプレイは6.81インチ2848 x 1312ピクセルの120Hz駆動タイプLTPO OLEDで、フロントカメラは1200万画素とToFの2つを内蔵。フロントカメラでもボケの利いた美しいポートレート写真が撮影可能なのだ。このカメラはセンサーにもなり画面の前に手をかざしブラウザのスクロールを行うなどハンズフリー操作も可能だ。

 ほかにもHONORが自社開発した3つのチップ「HONOR C1 RF拡張チップ」「ダイレクトセキュリティーチップ」「ディスプレイコントロールチップ 」を搭載。クアルコムのチップセットを補完することで性能をより高めている。バッテリー容量は5100mAhで66Wの急速充電と50Wのワイヤレス急速充電に対応。ケーブル接続でもケーブル無しでも忙しい時間に充電時間を気にしなくていい。

 本体デザインは全体に曲面を組み合わせており、特にカメラ部分の台座はエレガントな局面で本体から盛り上がっている。全体のデザインはスペインの建築家であるアントニオ・ガウディにインスピレーションを受けているという。

エレガントな曲面を採用したカメラの台座部分

多彩な撮影モードを搭載するカメラ

 カメラアプリは基本的な機能の切り替えが素早く行える。撮影モードは「アパーチャ」「夜景」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「シネマ」「プロ」「その他と多岐にわたる。全画面で動画撮影できるシネマモードは動画のボケ調整も可能であり、映像撮影に関してもより高度な撮影が可能だ。

カメラアプリの起動画面

 その他のモードには「スロー」「パノラマ」「コマ抜き」「ステッカー」「スーパーマクロ」「マルチビデオ」「ハイレゾ」「ストーリー」の8つのモードが備わっている。今後アップデートにより新しいモードを追加することも可能とのこと。

 さて『HONOR Magic5 Pro』の写真モードでは通常1200万画素で撮影される。これはセンサーの上に搭載される5000万個の画素の複数を1つの画素にまとめることで、画素当たりの解像度を高めるピクセルビニング技術を使って撮影するからだ。特に夜間撮影ではこのピクセルビニングにより暗さを感じさせない明るく映える写真が撮影できる。

 一方晴天などライティングが十分な場所では5000万の画素をそのまま使って撮影すれば、より高精細な写真が撮れる。5000万画素で撮影したい場合は、その他からハイレゾモードを選択する。他のスマートフォンでは、ハイレゾで撮影できるのはメインの広角カメラだけのものが大半だが、『HONOR Magic5 Pro』は超広角、1倍、3.5倍とそれぞれのカメラでそのまま5000万画素での撮影ができる。

ハイレゾモードでは0.5倍、1倍、3.5倍で5000万画素撮影が可能だ

 物撮りをしたいときはスーパーマクロモードで撮影。マクロレンズは搭載していないが、十分近寄った撮影ができる。ただし自分の影が入りがちなので、高精細な望遠カメラを使い、3.5倍とやや離れたところから拡大撮影を行う「テレマクロ」撮影も有用だ。

テレマクロ撮影なら遠くから近寄った撮影ができる

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