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春のイヤホン衣替え オーディオ評論家・野村ケンジも注目の最新ワイヤレスイヤホン【Jabra編】

 春といえば衣替えの季節。愛用のイヤホンもこれを機に一新してはいかがだろうか。というのも、最新イヤホン、特にTWS(完全ワイヤレスイヤホン)の進化はめざましく、2年も経てばかなり色あせた存在になってしまう。対して最新モデルは、接続性が安定してきたり操作がしやすかったり良音質コーデックに対応したりと、使い勝手も音質もかなり良くなってきている。そんな最新おすすめTWSのなかから、ウェアラブルデバイスが人気なJabraの新製品『Elite 4』を紹介しよう。

仕事にプライベートに大活躍のお手軽モデル
Jabra『Elite 4』

【商品解説】
 ヘッドセットなどのウェアラブルデバイスメーカーとしても人気の高いJabraの最新TWS(完全ワイヤレスイヤホン)。若手ビジネスパーソンをメインターゲットとしている製品だけあって、軽快な装着感とリモートワーク時のユーザビリティの両立に配慮されているのが特徴だ。

 1万4300円という比較的手頃な想定価格にも関わらず、しっかりANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載。周囲の雑音を抑えつつ音楽を楽しんだり、通話や会話をおこなうことができる。また、通話の音のよさに定評あるJabraだけあって、マイク性能にもこだわっている。左右合計4つのマイクを搭載、独自の技術によっていつでもどこでもクリアな音声を確保。屋外でも声を張り上げる必要なく通話ができるようになっているという。

 また、2台のデバイスと同時接続できる「マルチポイント」機能も採用されており、音楽を楽しんでいる最中であってもスマートフォンへの着信にも対応&通話可能だ。さらに、片耳モード対応もビジネスユース時には嬉しいポイントとなってくれる。

 連続再生時間はイヤホン単体で最大7時間(ANCオンで5.5時間)、専用ケースからの充電を含めると最大28時間の利用が可能となっている。IP5/5の防塵防水性能も備わる。ここまでの高機能を備えつつ、片側約4.6gという軽量さを実現しているのはなかなかに素晴らしい。

【深堀りポイント】

 「ベージュやライラック、ダークグレー、ネイビーなど落ち着いた色調ながら多彩なカラーバリエーションを用意していたり、装着感のよい軽量なイヤホン本体、ANC機能を搭載しながらも手頃な価格設定など、カジュアルな使われ方を前提とした製品に作り上げられている『Elite 4』だが、さすがJabraというべきか、接続安定性やマイク音声の明瞭さ、マルチポイントや片耳モードへの対応など、中身はしっかり“ウェアラブルデバイス”していたりする。

 実際に使ってみると、Jabraならではのアドバンテージがしっかりと感じ取れる。多数の電波が飛び交う街中では音切れが発生しやすいTWSだが、『Elite 4』は(完璧とまではいわないが)接続安定性が高く音切れしにくいし、マイクのチューニングも適切で音声が伝わりやすい。Fast Pair(Android OS 6.0以降)やSwift Pair(Windows 10以降)にも対応しているので、初回の接続も戸惑うことなくスムーズに使い始めることができる。ユーザビリティの面で完成度の高い製品といえる。

 音質に関しては、aptXコーデック対応の恩恵かまずまずの良好さといったレベル。低域にしっかりとした量感を持つ、メリハリのよいサウンドを聴かせてくれる。聴き取りやすい自然な音色のおかげか、音楽ジャンルを選ばない点もいい。なお、もっといい音のイヤホンが欲しい、という人の場合は(おなじJabtaが希望であれば)『Elite 7 Pro』のほうをオススメしたい。

◯参考情報

https://www.jabra.jp/bluetooth-headsets/jabra-elite-4

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