レイクレの“裏側”動画に反響続々 人気YouTuberに必要な企画力と編集力について考える

 4月3週目、Lazy Lie Crazyの動画制作の裏側を収めたコンテンツがYouTubeの急上昇にランクイン。今回は、なかなか表に出ることはない企画会議や撮影の様子、編集作業などが詰め込まれた動画から、人気YouTuberの活動実態と注目を集めた理由に迫ってみたい。

 Lazy Lie Crazy(通称:レイクレ)は、どば師匠、たかし、ともやん、てっちゃん、ぺろ愛男爵の5人からなる、関西を拠点に活動するYouTuberグループ。2017年8月にYouTubeチャンネルを開設すると、コテコテのお笑いを活かしたエンタメ系動画で人気を獲得し、チャンネル登録者数は175万人を記録している(4月23日時点)。

 今回急上昇入りしたのは、今月10日に投稿された「【令和の虎】いま一番欲しいものプレゼンして上手いやつ即購入でまさかの外車プレゼント!?」が完成するまでの様子を収めたもの。メンバーたちによる企画会議から撮影、編集の工程が紹介されている。冒頭では企画会議の様子が映し出されているが、普段は会議が公開されることはないため、どのような案が出ているのか視聴者にとっては非常に気になる内容だ。

 企画は全員が考えてきたものを順番に発表していくスタイル。全員が発表し終わったところで企画を精査し、内容をさらにブラッシュアップしていくようだ。企画の内容が甘い、タイミングが合わないなど、さまざまな理由で採用されなかった企画は、昆虫食丼を作るというものからメンバーの部屋を掃除するもの、二日酔いに効く最強の一品対決などがある。一方、晴れて採用された「いま欲しいものをプレゼンする」という企画は、「6年間企画が通ったことがない」とイジられていたぺろ愛男爵が提案したものだった。

 企画会議の翌日に行われた撮影はというと、撮影後に各メンバーから次つぎと反省・改善点が出てきており、コンテンツ制作への貪欲さが感じられるものになっている。ちなみに本編では編集されていたオープニングトークを、今回の動画ではノーカットで公開。本編のオープニングシーンと比較してみると、割愛されているトークがあるうえ、テロップと効果音が入っていることで、本編はテンポよく進んでいるのがわかる。さらにてっちゃんのプレゼンシーンでは、ある俳優の名前が出てこなかったのは実は計算だったことが明かされており、いかに個人で見せ場(オチどころ)を作れるかという点までよく考えられていることが読み取れる。

 編集シーンは異なる動画の編集現場を収めたものだったが、5人がオフィスのデスクに集合し、それぞれの役割をこなしている様子がわかるものになっている。カメラが回っていたためか、サービス精神旺盛なメンバーたちからボケとツッコミが絶えなかったが、とにかくメンバー間の仲の良さが伝わってくるものだった。

 1本の動画ができるまでの工程を収めた今回の動画には、企画力や編集力に驚いた視聴者が多い模様。もともとトーク力の高いレイクレだが、とくにノーカットのオープニングトークを公開したことで、編集の工夫によっていかに動画が見やすく、面白いものになっているかが視聴者にも伝わり、大好評だったようだ。

 企画内容やコラボ相手などのスケジュール調整により、今回の動画に収められていたように、企画決定の翌日に撮影が行われるケースばかりではない。しかしこの動画は、専業YouTuberがどのように企画を決め、撮影と編集をこなし、どのようなスピード感でコンテンツ制作を行なっているのかがよくわかるものになっている。毎週4本ほどの動画をコンスタントに公開し、人気を獲得しているレイクレがいかにして面白いコンテンツを作るのか、その活動実態が垣間見られた、非常に興味深い動画といえるだろう。

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