連載「#bienoZ世代インサイト」第2回

Z世代の現役大学生が語る「リアルなガジェット事情」 見た目より“コスパと実用性重視”が本音?

 生まれた時からテクノロジーに囲まれているZ世代。現代の大学生は今、どんなガジェットに関心を持ち、どのように利用しているのだろうか。

 今回は、「ミス・ミスター慶應理工コンテスト2021」で準グランプリを獲得した新藤利佐と、「ミスミスター青山コンテスト2021」のファイナリストである金城愛珠、Z世代をターゲットとしたブランディング・マーケティング支援を行う株式会社bieno(以下、bieno)の代表取締役・奥原ゆきの氏に話を聞いた。彼女たちが毎日使うガジェットの紹介から、まわりの大学生のガジェット事情について和気藹々と語ってもらった。なお、本取材はbienoの実施した「現役大学生の"ガジェット事情"調査」の結果に基づき進行する。(Nana Numoto)

オンライン講義、SNSに音楽……忙しい大学生活に充電ケーブルとモバイルバッテリーは必需品

金城愛珠、奥原ゆきの、新藤利佐

――まず、新藤さん、金城さんの自己紹介をお願いします。

新藤利佐(以下、新藤):慶應義塾大学4年の新藤利佐です。「ミス・ミスター慶應理工コンテスト2021」で準グランプリをいただいて、その後各大学のミス準グランプリとグランプリが集まる「MISS OF MISS CAMPUS QUEEN CONTEST 2022」で審査員特別賞をいただきました。今は主に女性ファッション誌「Ray」(レイ)のインフルエンサーとして活動しております。春からは大学院に進学しました。

金城愛珠(以下、金城):青山学院大学4年生の金城愛珠です。私も「ミスミスター青山コンテスト2021」のファイナリストとして活動させていただきました。4月からは社会人になります。女性ファッション誌「CanCam」(キャンキャン)の読者モデルもしているので、社会人としてお仕事と読者モデル業を両立させたいと考えているところです。

――さっそくですが、「現役大学生の"ガジェット事情"調査」のアンケートでは、充電ケーブルを持ち歩いている人の割合が80%台という高い結果になりました。みなさんも普段は充電ケーブルを持ち歩いていますか?

奥原ゆきの(以下、奥原):私は持ち歩いています。今はスタバなどのカフェや大学にも充電できるところがありますから。ミーティングはオンラインのことが多いのですが、Zoomとなるとパソコンも携帯も全然充電が持ちません。だから充電器ごと持ち歩いて、電源の利用ができるカフェを探すことが多いですね。

新藤:私は最近Anker(アンカー)のモバイルバッテリーとコンセントが一緒になっているタイプ(『Anker PowerCore Fusion』)を買いました。これまではiPhoneの付属のものを使っていましたが、電源がないカフェも多く不便を感じることもあって。最近ではモバイルバッテリーとケーブルを一緒に持ち運ぶようにしています。

金城:私は最近、ケーブルのないタイプのモバイルバッテリーを買いました。ケーブルと充電器の両方を持つとなると、小さいバッグのときはしまう場所に困ってしまいます。これなら場所を取らないし、充電も1〜2回くらいはできるので便利です。

金城が愛用するのは4500mAhの小型モバイルバッテリー『iWALK』

――イヤホンを持ち歩く人の割合も84.4%と非常に高い数字でした。ヘッドホンも含めるとほぼ100%に近い方が音楽を聴くツールを持っているようです。これは就活のZoomなどで使うのでしょうか、それとも単に自分が好きな音楽を聴くためですか?

金城:両方ですね。

奥原:イヤホンがないとオンラインミーティングに参加できませんから、そういう意味では必需品ですね。音楽だけでなく、移動中にNetflixを見たりする方もすごく多い印象です。前回のアンケートでも「音楽はあまり聴かずにNetflixやAmazonプライムを観ている人が多い」という傾向が見られました。実際に電車に乗っていても、映像作品を観ている人が多いなと感じます。

奥原が使用しているのは人気の『AirPods Pro』

――みなさんはイヤホンをどのように使っていますか?

金城:私はカフェで資格の勉強をすることが多いので、勉強用の動画を見るときに使っています。また空いている時間にYouTubeや、Apple Musicで音楽を聴くことも。移動時間でもカフェでも、割と一日中イヤホンをつけているかもしれません。

新藤:私は、動画はあまり見ません。移動中は基本的に音楽を聴いているんですが、たまにカフェで勉強をするときには、ノイズキャンセリングがついているイヤホンを耳栓代わりに使って集中力を高めています。

ノイズキャンセリング付きのイヤホンは耳栓代わりにも

――そういう使い方は新しいですね。周りでも多いですか?

新藤:たまに同じ使い方をしている人に出会います。

奥原:とりあえずつけている、という人が多いよね。ただ、イヤホンの懸念点を聞いたときに、「話しかけづらい」、「友だちが減った」という意見も出ていました。キャンパス内でずっとみんながイヤホンを付けているから、話しかけにくいみたい。2人は話しかけられる?

新藤:仲がいい子だったら声をかけちゃうけれど、クラスメイト程度の付き合いだとスルーしちゃうかも。

金城:話しかけたい相手が動画を観ていて、その内容が講義だったら遠慮しておこうと思いますが、ただ気軽にイヤホンをしているだけかなと思ったら話しかけるかもしれません。

金城愛珠

――通学しながら、移動しながら、など「ながら」での利用が多いのでしょうか。

奥原:それこそ、なにかをしながらイヤホンを使うことが多いですね。視聴だけに集中するのではなくて、音楽を聴きながら同時進行でなんらかの作業をする感じです。時間がもったいないなと思ってしまって。

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