日本版『Got Talent』優勝者は? 浜田雅功の「憎たらしくなった」評価も 『Japan's Got Talent』ファイナル

『Japan's Got Talent』ファイナル

 ファイナルを先行するのは、大阪府立登美丘高等学校の「バブリーダンス」の振付けを務めたakane率いるアバンギャルディ。前回と同じく全員が学生服風の衣装&おかっぱ頭という出で立ちで登場した。

 「面白さを追求した唯一無二のダンス」、「誰が見てもくすっと笑えるような表情や動きひとつひとつにこだわる」と掲げる彼女たちが決戦に選曲したのはBPMを早めた大黒摩季「あなただけ見つめてる」。歌詞とリンクし、演劇性の高い演出でパワフルに踊り切る。

 この演技に対して浜田は「顔が一段と変わってた。余計に憎たらしくなった」とコメント。さらに「俺のズラをパクったよね」と突っ込んで会場に笑いが起こった。アバンギャルディも「トップバッターということで緊張しましたが、あなただけを見つめて暴れることができました」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。

 次に「キューブ」と呼ばれる鉄棒を使った、無重力ダンスパフォーマンスで魅せる男女ユニット・AIRFOOTWORKSが挑む。セミファイナルにはなかった映像表現や照明、ブレイキンの要素も加わり、終盤では肉体美も披露。

 ディーヴァの才能を感じさせる14歳の熊本エミは3番手として登場し、エリー・ゴールディング「I'll Hold My Breath」を大胆に歌い上げた。「11歳くらいから本気で歌手になりたいと思い始めました。歌うより歌詞カードと向き合うことが多い」と楽曲の解釈に力を入れてきたと語ったが、同時に「日本語で聴かせてほしい」と多くのチャレンジャーに投げかけた浜田の言葉も思い出された。

 セミファイナルまで審査をしてきた4人は「皆さん完璧に仕上げてきてる」(広瀬)、「出場者の順番もプレッシャーを感じる要因になっているんじゃないですか」(GACKT)、「それは俺も思ってた」(浜田)、「予選よりも演技のクオリティや選曲に気合が入っている。その分リスクも大きいからどうなるか」(山田)と後続の演技に期待を膨らませる。

 前回4人だけで踊った米アポロシアター出演経験もある544 6th Aveは、打って変わって三味線、篠笛、和太鼓×2のバンドとともにパフォーマンス。「『和』をテーマにした『ヒップホップ・アニメーション』で世界へ」と語る彼らは見事にそれを体現する。襖や笠も有効に使っていた。これに「楽器が入ることで見え方も変わってる」と浜田。

 10~18歳の男女で結成されたCJDAは「青春を作るもの」をコンセプトに、まるで決勝戦の重圧がないかのような伸び伸びとしたパフォーマンスを披露した。曲としてセレクトされたのはWANIMA「ともに」。カラフルな絵の具でランダムにペイントした衣装が相まって若さの躍動を感じた。このパフォーマンスを受けて、広瀬の「前回と衣装が同じで流れがあったし、全力ってこんなに人の心を動かすんだなと」という感激のコメントも。

 今回、唯一のマジシャンとしてステージに立ったKiLa。彼のパフォーマンスは、エモさあふれるマジックとともに自身のマジックのルーツとなる父親について語っていくものだった。緑の紙飛行機が兜になったり、金魚になったり、はたまたそれが赤い紙に突如変化したり……。最後は父からの手紙に火がついてから、また手から紙飛行機が。これにはGACKTも思わず「好きですね。胸がぐっとなるストーリーとそれを押し上げる技術がある」と評した。

 ファイナルには、ゲストとして客席で観ていたYouTuber・HIKAKIN、ラッパー・Awich、格闘家・武尊、本家『America’s Got Talent』の優勝経験者・蛯名健一も紹介される。そのなかでもAwichは「それぞれの良さが伝わってくるんですけど、和のテイストや日本特有の不気味さの入ったパフォーマンスがお気に入りでした」と自分の視点を明かした。

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