音楽活動における「記録媒体」の重要性ーーMUCC・逹瑯を支える二人に聞く、“大容量ポータブルSSD”が起こした現場のイノベーション

音楽活動における「記録媒体」の重要性

映像など大容量データの転送・持ち運びに活きる転送速度と堅牢性

ーー映像データを保存する際の使い勝手はいかがでしょう?

冨岡:最近はライブ映像も高画質になって、データが重くなってきているので、SSDの書き込み速度の速さは待ち時間の短縮につながりますね。2時間のライブぐらいになると、納品する映像データだけで600〜800GBぐらいになるんです。音も含めると、1公演で1TBぐらいの容量を使うんですよ。2年ぐらい前からは2TBのポータブルSSDが主流になってきていたんですが、それでも2公演分ぐらいのデータしか入らない(笑)。8TBのポータブルSSDが出てくれたのは本当に助かります。待ってました。

足立:現場の目線でいえば、ライブは公演会場の退館時間も決まっていますからね。SSDだったら、退館時間の前にデータのコピーを完了させられるのがいい。

IO DATA『HDPD-SUTB8S』

冨岡:個人的に、それがいいか悪いか、ちょっと分からない部分もありますね(笑)。というのも、SSDを使うようになってから、ライブ録音した全トラック分のデータを、「今日、持ち帰りたい」って言われたりするようになりました(笑)。「今日、すぐ作業してぇんだけど」って(笑)。

 あと『HDPD-SUTB8S』を使っていて、もうひとつ特徴として大容量なところがいいのはもちろんなのですが、セキュリティ面もかなりのもので。接続したときにパスワードを要求されるんです。万が一、紛失・盗難ちゃったりしたときでも安心というか(笑)。

ーーリリース前の音源データなど入っていようものなら大変ですからね。

冨岡:そうですね。そこはシビアな業種でもあるので。

足立:ライブ現場だと、いろいろなスタッフが出入りしていますからね。自分のものと間違って接続されちゃったときでも、パスワードでセキュリティされていると、誰にも見られない安心感はありますよね。アーティストの発表前の作品は、絶対に出してはいけないものだから。

IO DATA『HDPD-SUTB8S』

足立:僕らのようにアーティストの音源を扱う現場でもそうですけど、プライベートでポータブルSSDを使っている方でも、セキュリティ面で安心できると思いますよ。

ーー現在、お二人は何個ぐらいポータブルSSDを普段使いしていますか?

冨岡:『HDPD-SUTB8S』を使う前までは3本持っていましたね。プロジェクトごとに使い分けたりしています。人にもよりますけど、現場にはメイン用とバックアップ用で2本ぐらい持ち込んでいる方が多いですね。

冨岡準

足立:僕は、バックアップ用に16TBのハードディスクを持っています。それに全てのパソコンなどのバックアップを1カ月ごとに取っています。それとは別に、ポータブルSSDのメインとバックアップ。それらを普段使い、サブ用、スーパーサブ用として5〜6本を常用しています。

ーーサブやスーパーサブ用というお話がありましたが、この『HDPD-SUTB8S』は、まさに現場に向いている頑丈な作りも特徴のひとつなんですよ。米軍規格の「MIL-STD」と同等の耐衝撃構造を備えているんです。

冨岡:見た目からして頑丈ですからね。雑にバッグに入れちゃってますけど、全然、平気ですから。

IO DATA『HDPD-SUTB8S』

足立:頑丈だから、これでキャッチボールもできるし、アイスホッケーもできると(笑)。それは冗談ですけど、現場では悪気なく落とされてしまうという事故もありますからね。その点でも『HDPD-SUTB8S』は安心。それがハードディスクだったら笑えないですよ(笑)。

ーー『HDPD-SUTB8S』のヘビーユーザーであるお二人から見て、今後、もっとこうしてくれれば最高なんていう要望などはありますか?

足立:個人的には、『HDPD-SUTB8S』用のドッキング・ステーションみたいなものがあればいいなと思います。マザーとなるボックスにこれを何個も差し込めていけて、ひとつずつの速度は担保できるようなデータ転送システムで。しかも、ケーブル1本で例えば4つのSSDにアクセスできるとか。

冨岡:そうしたら、そのままバックアップ・システムにも使えますからね。

足立:同じデザインの筐体がマザーに差さっていくという男のロマンもある(笑)。ガンダム的なカッコ良さというか、男の子はそういう見た目にも憧れるものなんですよ。

■製品概要
『HDPD-SUTB/Sシリーズ』

HDPD-SUTB/Sシリーズは、ハードウェアによるAES256bitの自動暗号化機能を搭載したセキュリティポータブルSSDです。
SSDに書き込まれるデータ全てが自動で暗号化されるので、たとえ解体してもデータを読み取られる心配はありません。
加えて、データ領域のアクセスはパスワードロックによる認証が必要なため、容易にアクセスすることができません。
さらに、米国国防総省の軍事品に採用する性能試験「MIL-STD」と同等の、高さ122cmからの落下試験に合格した耐衝撃構造のため、重要なビジネスデータの持ち歩きにおすすめです。

URL:https://www.iodata.jp/product/hdd/ssd/hdpd-sutbs/

■MUCC告知情報
3月4日(土)〜『MUCC 25th Anniversary TOUR「Timeless」〜鵬翼・極彩〜』開催

■逹瑯 solo works告知情報
2ndシングル『残刻』3月15日(水)リリース

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