『今日好き サムイ島編』4話ーーハグをして「ずっと好き」と耳元で囁く 一発逆転を狙ったアプローチは吉と出るか?

はると×こはる、ボディタッチを含むアプローチは本当に効果的なのか?

 そんなはるともこの日最後の大勝負に。こはるとの2ショットで想いを伝えるが、その内容は無駄な飾り言葉は要らず、本当に話の要旨を伝えるだけ。一発逆転をするには、それしかなかったのだろう。本当にいま、“やるしかない”を体現する人である。

 その想いはこんな行動にも。「あ、そうだ。手出して」と言うと、スピーディかつ自然にこはるの手を握る。あまりの突然さに、その様子はカメラすら追いきれていなかったほど。彼女が自身の手の形がコンプレックスだともすでに知っているし、その上で「そんな手も全部好きだから」と、2泊3日では育みきれない、『ミスコン』出場当時からの想いをぶつけてくる。『今日好き』での出会いはまさに奇跡だったのだろう。「本気で好きです」と、揺るがぬ想いをアピールした。すると別れ際、はるとはこはるの肩をそっと抱き寄せる。ほとんどハグに近い至近距離で「ガチだから」「ずっと好き」と、耳元で愛を囁いた。今回こそ恋愛見届け人たちからの指摘がなかったため、あえて筆者が代弁しよう。何度でもいうが、カップル成立前のハグはNGである。あまりにも刺激が強い。そんなの反則だろう……。

 という冗談を交えてだが、むしろ議論したいのは、こはるのような人生初彼氏という運命の相手を探しにきた女子にとって、こうしたアプローチは本当に有効であるのか。こはるにとって、もしかするとここでの手繋ぎやハグが人生初の経験かもしれない。それだけにインパクトも大きいのではと、大友花恋は分析していた。たしかに納得のいく理屈である。

 その一方、『今日好き』でこの1年の間に成立し、かつ彼女側が人生初のお付き合いだったケースを遡ってみたところ、あまり今回のような“ドキドキ”を決め手にした例は見られず、どのカップルもゆるやかにお互いのキモチを育んでいく、波風の立たないタイプであった。もちろん、メンバーによって性格的なタイプはさまざまだが、このあたりを共通点と考えると、こうしたインパクトはあまり重要視しなくてもよいのかもしれない。

 もしかすると、この見方は視聴者によっては興醒めだろうか。それでも、温度を一気に上昇されると突沸が起こるかのように、恋もまた水物。つまりは、次週の最終話の行方だって、どんなに理論めいた予想をしても簡単に覆される可能性だってあるというわけである。

【場面写真】『今日好き サムイ島編』4話ハイライト

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