【特集】K-POP×バーチャル×サバイバルで魅せる新たなエンタメ『少女リバース』

AOA チャンミ&BVNDIT イヨンに聞く バーチャルアイドルデビューを懸けた『少女リバース』に“参加した経緯”と“演技の必要性”

 毎週日曜日夜9時からABEMAにて好評配信中の、新概念サバイバル番組『少女リバース(RE:VERSE)』。韓国での公開からわずか3日で再生回数100万回を突破し、いま様々なメディアから注目を集めている。この番組は、”少女X”と呼ばれる現実世界で活躍する30人のアイドルたちが正体を隠し、それぞれ異なる30の世界に住む“少女V”に変身してバーチャルアイドルとしてのデビューを目指すというもの。

 今回は惜しくも第5話で脱落し、正体が明かされた“少女V”の「ももか」を演じたAOAのイム・チャンミ(※)、「ジュエル」を演じた元・BVNDITのイヨンのインタビューをお送りする。

※少女リバースで使用した自身のキャラクターと同名のドファ(ももか)に改名

 西川貴教や小室哲哉などともコラボ経験があるAOAのメンバーであるイム・チャンミと
平均4〜5年の練習生期間を経たメンバーで構成されたBVNDITのイヨン。実力派で知られる2人がバーチャルアイドルとしてのデビューを目指した経緯やバーチャル世界での演技について語ってもらった。

出演の理由は“歌声を忘れられたくないから”

――『少女リバース』に出演を決めたを教えてください。

チャンミ:このオファーをいただいて、いままでにない新しい企画だったこと、そしてサバイバル番組の中でも個人のステージを披露できるという点がとても魅力的に感じました。番組を盛り上げていきたいという感情があったので出演を決めました。

イヨン:顔や正体を隠して、番組に参加するという内容がとてもやりやすいと思ったんですよ。そのコンセプトがまず出演を決めるきっかけになりましたね。正体を隠して自分の強みだけで勝負できるというのがとても魅力的でした。

――正体を隠して番組に参加するにはある程度の決心が必要だったと思います。特にチャンミさんはデビュー12年目という経歴をお持ちですが、初心に戻って参加された心境はいかがでしたか?

ⓒ Kakao Entertainment Corp.

チャンミ:私はなにか新しいフォーマットや刺激的なものを求めていたのかもしれませんね。初心に戻って頑張ろうというよりは、このサバイバルを通してもっと成長できることがあるかなと思い、前向きに取り組みました。

イヨン:私はなにか面白そうな企画だなと思って......。作家さんとの打ち合わせもカフェでおしゃべりするような雰囲気でした。最初は気軽に参加しようと思っていたのですが、撮影が進むにつれて、どんどん本気になっていきましたね。

――チャンミさんに質問です。出演前のインタビューで「歌声を忘れられたくなくて出演した」とおっしゃってましたが、実際にそのような思考に陥ってしまったのでしょうか?

チャンミ:この番組を愛する方からの核心をついた質問ですね(笑)。忘れられたというよりは、自分の歌声をもっといろんな人に届ける機会がほしかったという意味合いが強いです。私の顔を出さなくても声を聴いただけで「あ、チャンミだ!」と思ってもらえるのが個人の目標でもありました。グループ活動になると楽曲に合わせた歌い方やパート分けになるので、自分の本来の歌声を届けたかったという想いが強かったです。

演技ではなく、バーチャル世界で自分の新たな一面が見つかった

――“少女V”だったときは性格などキャラクターになりきり、演技している部分が多かったのでしょうか?それとも、自身の思いや行動を反映させていたのでしょうか?

チャンミ:演技というよりは、私が持っている一面を引き出したという表現が正しいですね。今まで恥ずかしくてできなかった後輩に優しい言葉をかけることなど隠れた一面を表現できたかと思います。演技をしていたというよりは自分に少し正直になれたかと。

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イヨン:私は演技に近かったです。でも、人は明るい人でも暗い面もある。私は性格が明るい方かつ温厚なので、怒ることもあまりないんです。だから、序盤は不愛想かつシックでよく怒るジュエルを演じていました。ただ、終盤は私が普段あまり使わない嫌味のある言葉も使って、ストレス発散していいのかもなと思ってましたね。完璧な演技ではなくて、私の違う面を見つけたのかなと。

――準備するなかで記憶に残っているステージやエピソードを教えてください。

チャンミ:仲間たちと一緒に披露したステージが一番印象に残っています。AOAとして、活動しているときはそういう経験がほとんどありませんでした。バーチャルでステージを披露しましたが、実際に会って練習もしたんです。だから、その時間はすごく記憶に残っています。

イヨン:記憶に残っているエピソードは、最後にももかと別れる時ですね。最初に会った場所で「みんな、よくやったよ!」とももかがたくさん慰めてくれたんですよ。本心なのが伝わってきて、泣きそうでしたね。

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