“神ジューデン”スマホ『Xiaomi 12T Pro』は本当に19分で充電できる? 実際に速度を計測してみた
Xiaomi(シャオミ)が発売する『Xiaomi 12T Pro』は、神ジューデンという愛称が付けられている。他のスマートフォンとは比べ物にならないほどの超高速な充電が可能なのだ。シャオミによるとXiaomi 12T Proの満充電時間はわずか19分。さらにカメラは日本初の2億画素を搭載している。
Xiaomi 12T ProはチップセットにSnapdragon 8+Gen 1を搭載するハイスペックなスマートフォンだ。ディスプレイは6.7インチ2712x1220ピクセルと解像度も高く、フラット形状なので本体も握りやすい。フロントカメラは2000万画素と自撮りするのに十分すぎる高解像度だ。SIMフリーモデルの価格は10万9800円(税込)、なおソフトバンクからも販売される。
本体サイズは163(高)x76(幅)x8.8(厚)mm、205g。本体カラーは写真のブルーとブラックの2色。通信方式はもちろん5Gに対応し、ナノSIMカード1枚に加えiPhone 14などが採用するeSIMにも対応。本体内だけでeSIMの切り替えも可能なので、対応キャリアの乗り換えなども楽にできる。バッテリーは5000mAhで120Wの神ジューデンに対応する。
自慢のカメラは世界でもまだ数モデルしか採用していない2億画素を搭載する。サブカメラは800万画素の超広角と200万画素のマクロ。後で作例を掲載するが、2億画素のメインカメラを使えば、望遠がなくともうまくカバーできる。なお2億画素のカメラモジュールはサイズが大きいことからか、カメラ部分は2段階に飛び出している。透明ケースが付属しており、ケースをつければこの出っ張り部分はカバーされるので安心して使うことができる。
本体の操作性は良好だ。シャオミが独自に開発したユーザーインターフェース「MIUI 13」は他社のスマートフォンより使いやすさを考えられた設計になっており、クイック設定や通知のカスタマイズなども細かくできる。2022年12月時点で日本で販売されているスマートフォンの中でも最上位クラスのチップセットを搭載しているため、本体のレスポンスも悪くない。そして5000mAhのバッテリーは1日余裕で使うことができる。
ちなみに5G通信でYouTubeの動画を視聴したところ、6時間弱再生することができた。ライブコンサートや映画を見ている最中にバッテリー切れの心配も少ないだろう。
さてシャオミが言う「神ジューデン」は、19分でXiaomi 12T Proのバッテリーを満充電できるという。朝目が覚めて、家を出る準備をする時間はどんなに急いでも20〜30分はかかるだろうが、Xiaomi 12T Proならそんな短時間でも満充電できるというのだ。では神ジューデンの速度は本当にそんなに高速なのだろうか? 実際にスマートフォンを使うシチュエーションを考えて試してみた。
シャオミによると付属の充電器とUSBケーブルを使い、2%から100%までの充電時間が19分だという。今回のテストでは外出先やカフェでバッテリー残量が2%になったことを考え、以下のように試してみた。
・5G通信ON
・4分おきにTwitterを30秒程度閲覧
・数分おきに画面を点灯してバッテリー残量を確認
まずはバッテリー残量が2%となった瞬間に充電を開始。USBケーブルを挿した瞬間から画面に表示された残量が瞬時に上がっていく。
その後の残量の上がり方を見ていると、面白いように充電されていくことがわかる。シャオミによるとバッテリー残量が少ない時ほど充電速度は高速だという。10分で半分充電されるのは確かに爆速だ。そして19分過ぎたところ、バッテリー残量の表示は77%で100%には届かなかった。もちろんこれはこまめに画面をONにしたりスマートフォンの操作を行ったからだろう。
・2分:14%
・5分:26%
・10分:51%
・15分:66%
・19分:77%
最終的には27分を過ぎたところで100%充電となったがこれでも十分高速であるし、スマートフォンを使いながらの充電と考えれば十分合格だ。また5分でも1/4程度充電できるのならば、外出先でもちょっとした時間があればある程度の充電ができる。毎日充電しなくてはならず重量も重いモバイルバッテリーを持ち運ぶよりも、付属の充電器とケーブルをかばんにいれれば十分。スマートフォンとの付き合い方が少し変わりそうだ。