『マイクラ』クリア後に流れる詩「エンドポエム」がパブリックドメインに 著者の声明文を紹介

『マイクラ』のエンドポエムがパブリックドメインに

 自由にブロックを配置し、建築物などを作ることができるゲーム『マインクラフト』。世界でもっとも人気のあるゲームのひとつであり、2021年にはYouTubeの『マインクラフト』関連動画の再生回数が1兆回を超えたと報じられていた。そんな『マインクラフト』のエンディングで流れる詩、通称「エンドポエム」がパブリックドメイン(※)になった(※知的創作物において、知的財産権が生じていない、または消滅した状態のこと)。

 自由に建造物などを作ることが醍醐味である『マインクラフト』であるが、果ての世界へと旅をした後、エンダードラゴンを倒すと“クリア”となる。クリアをすると「エンドポエム」のテキストが画面に流れるが、こちらのプレイヤーにも人気が高いポエムの作者であるJuian Gogh氏が、「エンドポエム」をCreative Common 0 1.0下でパブリックドメイン化したと明かした。

 現在は小説や子供用の本を執筆しているJulian Gogh氏。彼はRedditの『マインクラフト』コミュニティで声明を出している。彼はゲームがロンチされる前に「エンドポエム」を書いたと明かしており、ゲームの開発元であるMojang Studiosとも、後にMojangを買収したマイクロソフトとも契約を結ばないことを選択したため、自身が「エンドポエム」の著作権を所持していると明かしている。彼は以下のように語っている。

 どうすればいいのかが難しくて、今までこの問題を回避してきた。契約書にサインしないのは、お金ではなく、友情における問題が関係していた。だから弁護士を送り込むことに懐疑的だった。訴えるとお金が問題だと思われてしまうし、お金が重要だったのではない。あと訴えるのはカルマにとってよくないからね!コミュニケーションを取った方法が悪かっただけで、関わったみんなが好きだったし。『マイクロソフト』も愛しているし、多くの人が「エンドポエム」を読むことができるのも好きだった。そもそもそれが書いた理由だった。

 「エンドポエム」を書いたというと、あまりにもシンプルに捉えすぎている。ポエムの後半は、この宇宙が自分を通してポエムを書いたんだ。自分のペンから、次にどんな言葉が紡がれるのかを、自分でも理解していなかった。自分で書いていたにも関わらず、驚きながら現れたものを読んだ。

 昨年、オランダにて、とてもナイスで合法で安全なシロシビン・マッシュルームを摂取したんだ。驚くことに、マイクロソフト、マインクラフト、そしてみんなについて、宇宙からのアドバイスをもらった。

 だからついに「エンドポエム」を自由に放した。具体的に言うと、クリエティブ・コモンズの「CC0 1.0 全世界 パブリック・ドメイン提供」にすることにした。

 彼は「誰も傷つかない方法」と明かし、ゲームに変更を加える必要もなく、ゲーム外でも誰でも自由にポエムを使用していいとコメントした。

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