『今日好き 沖縄編』最終話ーー告白目前で心変わり?カップル成立したのは……

れん、めいに告白した結果は? かいり×みうとの共通点も考察

 第4話から引き続き、舞台は最終日の告白タイムに。最終話ではまず、れん(前川廉)がめい(畑中萌衣)に想いを打ち明ける。告白の言葉である「話していてめっちゃ楽しくて」「めいのことを知っていく上で、自分もめいのことを好きになってきました」は、初日から一途にアタックを続けてきためいに対して、れんが徐々に心を開いていった過程を振り返るようなものとなった。

 このペアが付き合うかどうかは、物語の序盤かられんのマインドセットに委ねられていた。だからこそ、告白の言葉が出た時点でもう確定演出が出ているようなものである。「付き合ってください」の言葉に、あとはめいが応えるだけ。……のはずだったが、結果はカップル不成立。視聴者の多くも、スタジオの“恋愛見届け人”と同様に「どういうこと!?」と、呆気に取られたことだろう。それもそのはず。前述の通り、めいは昨日までれんにあれほどアプローチをしていたのだから。

 この流れで振り返りたいのが、第4話で先駆けて告白が行なわれ、残念ながらカップル不成立となった、かいり(外山浬)×みう(鈴木みう)。『沖縄編』成立最有力ペアだったが、みうもめいと同様、相手を好きになるところまでキモチを上げていけなかったようだ。かいりの控えめながらも情熱的な想いを受け取りつつも、相手に向き合えなかったと泣きじゃくるみうの姿を観て、ここ最近の『今日好き』でも久々に恋とはなにかと考えに耽る時間を与えられたのも記憶に新しい。ふたりが紡いだ物語は、本当にピュア1000%だった。

 話を戻して、めい曰く、れんと過ごす上で「“楽しい”は、“好き”とはまた違った“楽しい”って気づいて。気になる人から“好き”にはなれませんでした」と、アプローチを重ねること=相手への好意を意味するものではなかったとのこと。少し突き放した書き方になってしまうが、おそらくは相手のことを知るための手段だったのだろう。

 みうとめいのケースを比較するならば、みうはかいりに対して事前に「簡単に好きにはなれない」と、心のつっかかりを微かに感じさせていたぶん、ある程度は“仕方がない”と飲み込める部分もあった。とはいえ、めいについては当人なりの考えがあるのはもちろん理解をした上で、部分的にれんを振り回してしまっていた。言い換えれば、思わせぶりなように見えた可能性もある。

 我々はあくまで旅に参加していない傍観者であり、当事者同士の想いの共有が最優先であるため、この結果に強い言葉を投げかけられない。しかし、今回の内容を理解するためには、もう少しだけ当人たちの本音を聞きたくなったのも事実。恋愛見届け人の井上裕介(NON STYLE)が、恋愛に大切なのはタイミングとして、相手の恋の炎が燃え上がっているうちに、自身もその想いに答えていたらと“if”の話をしていたが、今回のケースはまさしくだろう。何はともあれ、恋愛は難しいもの。特に、かいり×みう、れん×めいは2泊3日の短い時間といえど、他メンバーと違ってどんな場面でも一緒にいたからこそ、相手についてとりわけ悩む部分も多かったのだろう。

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