TikTokとニコニコ動画の繁栄に類似点? 二次創作文化やボカロP、アニソンとの親和性から考察
実は、海外TikTokでは日本のアニソンがバズっている
ここまで国内TikTok事情について話したが、実は、海外のTikTokでもバズっている日本の音楽がある。それが、アニソンだ。
『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』など、作品公開時にタイムリーに流行った曲はまだわかる。しかし、2009年放送アニメ『化物語』の「恋愛サーキュレーション」が、時代を超えて世界でリバイバルを巻き起こしているから驚きだ。英語版の「Renai Circulation (English Cover) 」は、2021年春頃にかけて、世界中で大きなTikTokトレンドとなった。
アニメ放送当時、ニコ動でも「恋愛サーキュレーション」の「踊ってみた」ブームが巻き起こったことが、とても懐かしく感じられた。
TikTokから、次なる「米津玄師」が生まれる可能性
ここまで、「二次創作カルチャー」「ボカロPなど同人音楽との親和性」「アニソンとの親和性」という3つの観点から、TikTokとニコ動の類似点について考察した。
世界的にユーザーを抱えている、という点で双方は大きく異なるものの、日本国内に限って言えば、今後のTikTokトレンドはニコ動のそれと似たような動きをすると見て、ほぼ間違いないだろう。
米津玄師(ハチ)のような国民的アーティストがTikTokから生まれる日も、そう遠くないはずだ。