「伸び縮みするスマホ」が登場? モトローラがコンセプトモデルを発表

 米国の通信大手Motorola(モトローラ)は10月18日、イベント「Lenovo Tech World 2022」でローラブル(巻き取り式)スマートフォン・コンセプトを発表した。

motorola rollable smartphone concept

 ローラブルや折りたたみ式スマホの多くが横方向に拡張・展開するのに対して、Motorolaのコンセプトでは上方向に拡張する。

 縮まった状態のディスプレイは5インチと『iPhone 13 mini』よりコンパクト。 広げると6.5インチになり『iPhone 14 Pro Max』とほぼ同じサイズだ。

 5インチでも用途によっては十分で、持ち運びにも便利。そしてゲームや動画鑑賞など必要に応じて、大きな画面で楽しむこともできる。

 従来のスマホは金属やガラスといった硬い素材でできており、筐体が巻物のように伸び縮みするのは、なんだか不思議な感じがする。

 Motorolaは折りたたみ式スマホ『Razr 5G』を2020年にリリースしているが、こちらも縦方向に開閉する。スマホ登場以前にMotorolaが強みを持っていたフィーチャーフォンを彷彿とさせるデザインになっている。

 折りたたみ式スマホは、Samsungが世界市場の62%を占めて、他のメーカーを大きくリードしている。そしてAppleも多くの特許を取得し研究開発を進めている。スマホ市場が全体的に伸び悩む中で今後、各社が「ローラブル・折りたたみ式スマホ」に活路を見出そうとして競争が激化することが予想される。

 Motorolaが今回発表した内容は、現時点でコンセプトスマホの位置づけだ。しかし、この設計アプローチに基づき製品を開発して、”巻き返し”を図ってくる可能性は十分にあるだろう。

(画像=YouTubeより)

(source)
https://www.pipersandler.com/1col.aspx?id=6216
https://9to5mac.com/2022/10/11/us-teens-report/
https://www.macrumors.com/2022/10/11/teen-survey-iphone-ownership/

“折りたたみiPhone”、熱や光で傷が修復できるように? 新たに取得された特許とは

米国特許商標庁は9月13日、Appleの「折りたたみ式iDevice」に関する特許取得について公開した。  デバイスの2つのデ…

関連記事