eスポーツ特化の配信スタジオe-Create SpaceがATEMスイッチャーなど多くのBlackmagic Design製品を導入
Blackmagic Designは、新宿エリアにオープンしたeスポーツに特化した配信施設、e-Create Spaceが、数多くのBlackmagic Design製品を導入したことを発表した。
e-Create Spaceは株式会社ユウクリが運営し本格的なeスポーツ体験を提供する配信スタジオだ。人材紹介や人材派遣事業を行う株式会社ユウクリの新事業として、登録スタッフがeスポーツ大会やイベント配信ワークフローなどの経験が積める場所にもなっている。
「人材紹介をしている中で、クリエイターさんの経験値を積まないとなかなか採用が決まらないケースもあります。弊社で、eスポーツ大会やイベント配信の現場経験が積める場所や、コミュニティの方々が気軽にイベントを開催できる場所があるといいなと思いました。スタジオで学生・企業さまざ まな立場があつまり、eスポーツの新しい取り組みが生まれる場にしていきたいです」と語るのはeスポーツ事業部プロデューサーの木下泰典氏だ。
e-Create Spaceの機材選定やスタジオの設営など技術面を支える、株式会社TechnoBlood e-Sports企画運営部次長の吉永篤史氏は、Blackmagic Designの製品選定に関して、「スタジオのコンセプトとして、本格的なプロのeスポーツの大会でも使えるものであること。なおかつ、お客様が手ぶらで来て、eスポーツやそれ以外のセミナーなどで利用されるときに手軽に使えることも重要でした。複雑なことまでできる能力と手軽さが両立できるものを探していく中でBlackmagic Designの製品が多く選ばれました。」と語る。
吉永氏がシステムに組み込んだのがATEM 1M/E Constellation HD、ATEM Television Studio 4K、収録用の HyperDeck Studio HD MiniおよびHyperDeck Shuttle HD、そして複数のDeckLinkキャプチャーカードや Micro Converterだ。ATEM Television Studio 4KはカメラやHyperDeck Shuttle HD、持ち込みPCからの出力のスイッチングに使用しており、そのプログラム出力が配信用の2台のPCやATEM 1M/E Constellation HDに送られる。
「ATEM 1M/E Constellation HDは、会場のLEDビジョンに映す映像のスイッチングに使っています。配信用のPCにはDeckLink Quadを入れています。eスポーツ大会の配信は入力が10ソース以上必要になるのでメインのPCには2枚、もう1台には1枚入っています。そのほかの制作系のPCにはDeckLink Mini Recorder 4Kを入れています。」
吉永氏は続ける。「映像のポン出しができるのと、プロンプターとして使用するためにHyperDeck Shuttle HDを使っています。またゲームの大会ではリプレイも非常に多いので、HyperDeckは非常に便利です。HyperDeck Shuttle HDやHyperDeck Studio HD Miniはコンパクトなので各用途に応じて好きな場所に移動させて使える点が便利です。」
「ATEMスイッチャーはソフトウェアでも操作できるので、ワンオペでも机を移動せずにソフトウェアからATEMをコントロールできる点が便利ですね。」と吉永氏は結んだ。
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Blackmagic Design公式サイト:www.blackmagicdesign.com/jp
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