廃棄されたミサイル保管施設を海外YouTuberが購入 広大な土地を企画に転用?
2022年9月21日、アメリカの男性YouTuber「FLAIR」(チャンネル登録者数260万人)が、かつて核ミサイルが収納されていた地下の建築物「ミサイルサイロ」を、地上にある土地ごと購入したことを動画で発表した。該当の動画は「I Bought an Abandoned NUCLEAR Missile Bunker!!! (Prepping for Doomsday)」だ。
ミサイルサイロとは、大陸間弾道ミサイルなどを保管する建築物のこと。今回、FLAIRが購入したミサイルサイロはアメリカ合衆国ペンシルベニア州のヨーク北西に位置し、かつて核ミサイルを保管していた建築物は地下にある。土地の地上部分には野原が広がっており、敷地面積は6エーカー(約24,281㎡)。東京ドームの半分程度の広さだ。購入価格は55万ドル(約8,000万円)で、アメリカの大手不動産サイト「Zillow」経由で土地ごと購入したという。地上にぽつんと不気味にあるのが、ミサイルサイロへ続く地下への入口だ。中は非常に不気味な様子で、ブラストドアと呼ばれる防爆用の頑丈な扉をいくつか通り抜けて、奥へ進んでいく。内部は広々としており、前の所有者によるものと思われるバスタブやベッドなどが乱雑に置かれていた。
彼は今回購入したミサイルサイロの地上には、魚が住んでいる池を作ったり、ソーラーパネルを設置したりすることを検討している。FLAIRは狩猟系のYouTuberであり、鹿を引き寄せる区画も設置予定だと語った。地下にあるミサイルサイロについては、核兵器やミサイル攻撃などに晒された時、避難場所としても活用するとのこと。たしかに、核ミサイルを保管していた建築物であれば、シェルターとしての機能も果たせるだろう。
なお、本動画のトピックであるミサイルサイロは、さまざまな用途としての利用を期待できる。その利用用途の1つに、Airbnbで宿泊施設として貸し出されるケースがある。実際に、海外のYouTubeチャンネルでは、ミサイルサイロ内で一泊する動画がいくつか公開されている。ツアー感覚でミサイルサイロの内部を探検できる、一種のアトラクションのような、興味深い宿泊施設となっている。FLAIRも今後、地下にあるミサイルサイロ内の家具や配管などの内装に手を加え、居住空間に変えていくことを動画内で伝えた。さらに、今回購入したミサイルサイロについては、Airbnbとして貸し出すことを否定していない。
このように海外(主にアメリカ)では、チャンネル登録者数数百万人を抱えるようなYouTuberが高額な土地や島などを購入し、企画に活かすケースが多い。スケールの大きな動画に、多くの視聴者は興味・関心を寄せている。