レーザーで草を刈る自動機械!? 海外YouTuberが行った興味深い試行錯誤に迫る

 海外のYouTuber「rctestflight」が、レーザーで芝刈りができる危険な機械を発明した。該当の動画は、2022年9月1日公開の「Mowing My Lawn with a LASER!!!」だ。

Mowing My Lawn with a LASER!!!

 自宅に庭がある方なら共感するだろうが、草刈りというのは本当に面倒くさい。草を刈っても、時が経つと生えるために、定期的に手入れが必要になる。rctestflighthaは動画の冒頭「デジタル化が進む社会において、なぜ炎天下で庭の芝刈りを自分でしないといけないのか?」と疑問を呈し、自動で芝を刈ってくれる機械の発明に着手した。

 rctestflighthaは、CNS加工(コンピュータの数値制御による機械加工)に使用される、40Wの青いレーザーに着目。古いカメラレンズ越しにレーザーを照射することで、レーザーがより狭くなり、草が焦げて刈れるほどの威力を発揮する。ただし、万が一目にレーザーが当たった場合失明の恐れがあるので、専用のゴーグルを取り付けることが必須。レーザーがおおよそ前方90度の範囲で自由に動くように制御することで、庭に置いておくだけで、勝手に草を刈ってくれるというわけだ。しかし、レーザーの威力は草木を刈るのに十分であったが、焦げた草がレーザーの可動範囲に蓄積され、結果レーザーの威力やその範囲などが半減されてしまう課題があった。

 そこで次に目をつけたのが、半導体レーザーとも呼ばれる「レーザーダイオード」。レーザーダイオードを24個を組み合わせ、集約することでレーザーの威力を強化。さらに、ラジコンカーサイズのような車を自作して、車両にこのレーザーを取り付ける。このレーザーが左右に往復しながら真下に照射する部品を車両前方に取り付けることで、車が庭の上を通ると、通り道にある草木をレーザーで刈り取ってしまうのだ。動画内でも、車の通り道がほかの場所と比べて、明らかにキレイになっており、これを製作するrctestflighthaの技術力の高さがうかがえる。

 ただし、依然課題は残った。まず、こちらの車のスピードが遅すぎて、1日2メートル程度しか前進しない。これでは、広大な庭の草を刈るには何日もかかってしまい、その間に草木が生えてしまうだろう。動画は、本気で草刈りを自動化するために試行錯誤しており、その技術力の高さは非常におもしろい。気になる方は、この機会にぜひ視聴してほしい。

関連記事