それぞれの正義を巧みに描く『スタンドマイヒーローズ』の文学的魅力 リリース6周年に寄せて

『スタマイ』は文学

 『スタマイ』のシナリオは地の文や主人公の心情に重きを置き、彼女の見ている景色や感情を細かに描写する。ユーザーを主人公の目線に立たせることで、共感性の高いシナリオを生み出している。

 なかでも評価の高いものを紹介しよう。

 メインストーリー2章から、主人公が警視庁捜査一課長・服部耀に正義について問われるシーン。


 マトリとして生きる主人公の前には、途方もない数の分岐点が積み重なっている。何かを選ぶということは、何かを切り捨てるということ。ひとつの選択が、やがて未来を大きく変えてしまうかもしれない。

 人生は分かれ道で、時間は一方通行だ。時間は振り返った瞬間過去になる。重ねた後悔が襲ってくる夜はどこまでも暗く、何かを選ぶことが恐ろしくなってしまう。

 主人公は、自分の力不足で選べる選択肢が限られたものであることを自覚している。それでも、それだからこそ、大事な時に選びたい選択肢を選べる人間になりたいと語る。力強く、芯の通った主人公を表現している台詞だ。

 次に紹介するのはメインストーリー2章から、無痛症の刑事・菅野夏樹の対話のシーン。主人公は大切な人を危険から遠ざけるためにわざと突き放す選択をとる。それが正しかったのかどうか思い悩む彼女に対して、菅野はこう語る。


 正義の反対はもう一つの正義。正しさとは曖昧で、自分が進む道が合っているのかどうかわからなくなってしまうこともある。そんな世界で平和を望み続けるために、菅野は優しく、力強く背中を押す。

 痛みを知らない菅野にとって、人の痛みに敏感な主人公は理想のヒーローだと言う。主人公にとって仲間たちがヒーローであるように、主人公もまた、誰かの支えになっている。

 一人で背負いきれないものは分け合えばいい。できないこと、苦手なことは埋めあえばいい。仲間と背中を預け合う心強さが色濃く描かれた、『スタマイ』を代表する名場面だろう。

 主人公が仲間と支え合い苦難を乗り越ていく姿は、私たちに勇気をくれる。このように、『スタマイ』はキャラクターのかっこよさやシナリオの面白さだけでなく、空気や景色、温度までも繊細に描くことによってリアリティを生み出し、本当にその場にいるかのような感覚を演出する。

 繊細な描写を用いて描かれるストーリーは、ユーザーの心を掴んで離さない。

『スタマイ』のこれから

『スタマイ』は2023年に大型アップデートを行うことを発表し、ますます勢いを増していくだろう。メインストーリー第二部始動やアプリUIデザインの全面的なブラッシュアップ、キャラクターとの新しい交流機能実装のほか、さまざまな更新が予定されている。

 『スタマイ』のヒーローたちと臨む未来が、輝かしいものであることを願って。

■詳細リンク
『スタンドマイヒーローズ』
公式サイト:https://stand-myheroes.com/
6周年特設サイト:https://stand-myheroes.com/6th_anniversary/index.html
公式Twitter:https://twitter.com/myhero_info?s=20&t=k2AJzgLNEI6ql_q6f99r2A
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