ヒカキン、神宮花火大会を“上空”から堪能 200万円をかけて視聴者に届けた一夏の彩
打ち上げ花火は地上から見上げて楽しむもの――。そんな常識を覆すYouTuber・ヒカキンの動画が注目を集めている。
8月20日に、3年ぶりに開催された神宮外苑花火大会。約1万2000発の花火が打ち上げられたこの日、ヒカキンは、神宮球場上空を彩る花火を俯瞰視点から撮影した画像とともに「上空からヘリで見た、#神宮外苑花火大会 超綺麗でした」などとツイートし、大きな反響を呼んでいた。この写真を撮影した裏側がこのほど、ヒカキンのYouTubeチャンネル「HikakinTV」にて公開された。
8月28日に投稿された「【予算200万円】ヘリで上空から花火大会参戦したらキレイすぎた。。。【神宮外苑花火大会】」と題した動画に登場した、浴衣姿のヒカキンは、ヘリポートに停まるヘリコプターを背にしながら「人生で初めて花火大会を上空から、花火を上から見たいと思います」と述べ、「コロナ禍で花火大会に行きたかったけど行けないっていう方にも、すっげぇ綺麗な映像をこのYouTubeを通して届けられないかなと思って」と企画の意義を説明していた。
同企画のためにヒカキンは、約200万円をかけて5人乗りのヘリコプターをチャーター。それだけでなく、一緒に搭乗するプロのカメラマンをアサインし、地上にも撮影隊を配備するなど、美しい映像を収めるべく万全の体制を敷いた。
この日はあいにくの雨模様。「すげぇ楽しみになってきたんだけど、雨がすげぇ降ってきたんだけど大丈夫かね?」とヒカキンは若干の不安を抱えつつも、ヘリに搭乗。ヘリポートからテイクオフすると、「すげぇ……」と眼下に広がる東京の夜景に思わず感嘆のため息を漏らした。レインボーブリッジや東京タワー、東京スカイツリーなど、東京の名所を次々と巡った後、神宮球場付近に到着すると、数発の花火が打ち上がる。3年ぶりとなる神宮外苑花火大会の幕開けだ。
上空から見下ろす初の花火に、ヒカキンは「うわ~!すげぇ! めっちゃ綺麗に見えるわ! 」と大興奮。また、ヘリで花火大会を鑑賞しながら、お祭りの屋台で売っていそうなりんご飴やフランクフルトを食べるという、成功者になっても童心を忘れない彼らしい発想で、至高のひと時を楽しむ場面もあった。
ヒカキン自身、花火大会に参戦するのは約10年ぶりのことらしく、東京の夜空に咲く大輪の花を眺めながら「コロナもあって見られなかったから、ちょっと感動しますね、これ。一生忘れないわ、この空からの景色は」としみじみと語っていた。
言うまでもなく、ある程度の経済的余裕と行動力がなければ、チャーターしたヘリで花火大会を上空から見物することなどできるはずもない。そんな限られた人しか味わえない貴重な体験をコンテンツ化した今回の動画は、多くの人にとって大変価値あるものであり、そんな動画を資産と労力を投じて実現させたヒカキンは、YouTuberの鏡といっても言い過ぎではないだろう。