『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』2話ーー「心労がすごい。今、泣きそう」あるメンバーの行動で一気に複雑に

 うい(三原羽衣)の太陽LINEデートから始まった第2話。ストレートなういのアプローチにはる(中村榛)も気持ちが揺らぎ始めたようだ。にのん(新音)はその様子を敏感に察知してか、そんな中でも変わらず自分を想ってくれるひびき(鈴々木響)に気持ちが傾き始める。はるが言った「今はどっちが気になってるとかもなくて、もう本当にわからないって感じ」という言葉に対しても「その中でも一途な人って勝つなって思う」とはっきりと返していた。

 そして今話、気になったのはしおり(加藤栞)の動きだ。しおりがいろんな相手に対して「ここ(このカップル)は決まりでしょ?」と確認する作業を入れていた。それは、しおりが現状るい(大久保琉唯)に想いを寄せつつも、他の人にも目を向けてみたいという純粋な気持ちや焦り、どんどんカップルが出来上がってきてしまう中でその取っ掛かりを探しているだけにも思えるが、この一言をきっかけにどんどん風向きが変わっていったようにも思える。

 のせりん(能勢倫)はなな(新野尾七奈)に「俺のことなんて気にしなくていいから(他の男子とも話したらいい)」「俺も、恋愛関係なく話したい時に他の相手に太陽LINEを使うかもしれない」と宣言。また、ももは(高鶴桃羽)からひびきへの「にのんとどう?」という質問の流れでしおりは彼にも同じように確認作業をし、ひびきから「一人に決まったわけじゃない」「女子皆に可能性がゼロってわけじゃない」という言葉を引き出していた。

  そしてしおり本に人は、共同作業中にりお(高橋璃央)を買い出しに誘い出す。これに触発されてか、ひびきはななに話しかけ、「しっかり話したいのはななとしおり。まだこの段階では友達にはなりすぎたくない」と言っていた。この言葉をにのんが聞いてしまったら撃沈だろう。

 今話で思ったのは、にのんはオオカミちゃんではなさそうということだ。はるの気持ちの変化を聞いたり、ひびきが他の子に話しかけるのを見て「心労がすごい。今、泣きそう、普通に」「一途な人が好き」「相手から自分への興味がなくなると冷めちゃう」とあんなに素直に喜怒哀楽を表現できるのは、ただただ恋する乙女に他ならない気がする。ななにも、ひびきとの会話が“恋愛的な内容”かどうか、何度かさりげなく確認を入れていた。余程、気になっていたのだろう。

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