『声優と夜あそび』が業界屈指の人気番組になるまで ABEMAプロデューサーに聞く「これまでとこれから」

『声優と夜あそび』Pインタビュー

生放送で同じ時間を過ごしている感覚を大事にしています

——ここからは現在の『声優と夜あそび』のMC陣の魅力についても聞かせてください。まずは月曜の安元洋貴さん×岡本信彦さん。

山崎:安元さんは4年目になります。安元さんは兄貴肌なので、いろんなゲストを受け入れて伸び伸びやっていただけているような気がします。今年から岡本さんが新しい風を吹かせてくれていて、岡本さんを暴くと言うとアレですけど、いろいろな表情を引き出せるように頑張っています。

——火曜日は、たかはし智秋さん×上坂すみれさん。たかはしさんのインパクトがすごいですけど、どういう流れで出ていただくことになったのですか?

山崎:たかはしさんは、これまでのシーズンもゲストであったり、昨年のイベントにも出演してくださっていて、番組として何度かお仕事をさせていただいていました。そんな中で上坂さんと「来年番組をどうしていきたいか、誰と一緒にやってみたいか」という話をしていた時に、たかはしさんのお名前が挙がったこともあり、ご縁があって出ていただけることになりました。いまは上坂さんが舞台中なので、代理MCでいろんな方が来てくださっていますが、そこでもたかはしさんのスキルと人望が存分に発揮されていて、それも魅力になっています。

——水曜日は、森久保祥太郎さん×蒼井翔太さん。

山崎:蒼井さんは、「パジャマ会議」という特番ではお世話になっていたのですが、こういったバラエティにレギュラーで出ていただけると思っていなかった部分もあったので、出ていただけて非常にありがたいです。毎週個性を存分に発揮されている蒼井さん、それを兄貴のような眼差しで見守る森久保さん。これまたお二人の新しい一面が観られる曜日になっています。

——次に木曜日は、1年目から出ている浪川大輔さん×細谷佳正さん。細谷佳正さんも意外性がありました。

山崎:情報解禁した時の反響は一番大きかったかもしれないです。正直難しいかなと思いつつもオファーをさせていただいたのですが、ご縁があって出ていただけることになり、結果として視聴者の方にとってもサプライズ的なものになったと思います。細谷さんはご自身の明確なキャラクターを持たれている方で、面白い話もたくさん持っていて。浪川さんも5年目になりますが、どんな企画をやっても面白くしてくださる方で、間違いない二人です。

——そして金曜日が、関智一さん×仲村宗悟さん。

山崎:関さんの相方は毎年変わっており、毎年関さんが相方の魅力を引き出している曜日です。そこにこれまで安元さんや森久保さんなど先輩と組んでこられた仲村さんがタッグを組んだ形です。昨年は週末生放送の枠を担当いただいていた仲村さんですが、平日に戻ってきていただけました。

——関さんは、いまや地上波でも活躍されていて。

山崎:本当にすごいですよね。過去にペアでMCをやられていた木村昴さんも、どんどんテレビで人気になっていって、最近だと浪川さんもよく出ていらっしゃいますよね。「うちの番組が見いだした!」とまで言うのは大変おこがましいのですが(笑)、そもそもみなさんラジオもやられていたりして、しゃべりが上手でタレント性が高い方だった、ということが大前提ですけど、番組が毎週なので自然としゃべることに慣れていってくださった部分もあったり、地上波スタッフたちがうちの番組を見て声をかけていたり、みたいなこともあるので、そのようなことはどんどん増えていってくれると嬉しいなと思います。

——毎日生放送という部分に対しては、どんなこだわりを持っていますか?

山崎:視聴者さんとコミュニケーションを取ったり、反響を番組企画に落とし込んだりしているので、生放送のほうが正直やりやすいのかなと思います。それにアニメや声優さんにまつわる情報を出した時に、「瞬間最大風速」が出やすいのもあります。制作側としては、生放送でやれていることで非常に助かっていますね。

——いまはアニメを観る時も、出演声優や視聴者がSNSで感想を言い合いながら観るのも主流になっていますし、リアタイ感は必要不可欠ということでしょうか。

山崎:そうですね。見逃しても後で観られるんですけど、生で一緒に楽しむほうがより楽しい感じはしますね。「夜あそびしようぜ!」という言葉で番組がスタートしますし、同じ時間を過ごしている感覚を大事にしています。

——また兄弟番組も増えていて、月〜金のレギュラー放送の他に、金田朋子さんと石川界人さんの『声優と夜あそび 繋(コネクト)』、現在はMCがシャッフルで毎週変わる『声優と夜あそび WEEKEND』、下野紘さんと内田真礼さんの『声優と夜あそび ウォーカーズ』など。どういうきっかけで増えていったのですか?

山崎:『夜あそび』を太く育てたいと思ったのがきっかけで、『ウォーカーズ』『繋』『WEEKEND』は、平日生放送と同じレギュラー枠のひとつという位置づけです。毎年何かサプライズを作りたいと思っていて、3年目のサプライズとして2020年4月にスタートしたのが『繫』です。月金でやっているので、じゃあ土日もやりましょうとなるのが普通ですが、いろいろ考えた結果『夜あそび』と同じく毎日観られる番組にしたら面白いんじゃないかと。週イチで5本撮りさせていただいていますが、金田さんは本当にパワフルな方なので、いつもこちらが元気をいただいています。

——『ウォーカーズ』は、先ほど下野さんと内田さんからのアイデアだったと。

山崎:はい。でも、「ロケに行きたいとは言ったけど、毎回ロケとまでは言っていない」と、オンエア内でもおっしゃっていました。極端な提案ですみません(笑)。あと、昨年放送した『ザ・セッション from 声優と夜あそび』という番組もあって、それは森久保祥太郎さんのアーティスト活動20周年のタイミングを盛り上げたいというレーベルさんからの話もあってできたもので、これは『夜あそび』というブランド下にある派生番組という考え方です。

——今後も『○○ from 声優と夜あそび』というスタンスの番組も?

山崎:7月の『ワンダーフェスティバル』で、安元さんと徳井青空さんでステージをやらせていていただいた中で発表したんですけど、9月から月イチのペースで『フィギュアステーション from 声優と夜あそび』をやります。今後も各声優さんのご要望や趣味などに合わせて、いろいろやっていけたらと思っているので、楽しみにしてください!

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