Z世代の『平成レトロ』ブームはこんなところにまで 令和に平成ギャルへと変身できるプリ機を体験してみた

 40代の筆者にとって、プリントシール機は高校生から大学生にかけて、ずいぶんとお世話になった存在だ。平成から令和になって、その存在は衰退するどころか、ますます勢いを増している。

 今回取材に向かったのは、若者が集う渋谷にあるプリントシール機専門店『girls mignon(ガールズミニョン)』渋谷店。和のモチーフをちりばめたポップな外観が目を引くお店に、女子高生くらいの女の子たちが次々と入っていく。

 この店舗を運営しているのはプリントシール機(略してプリ機)の業界大手、フリュー株式会社だ。今回、広報部の門脇彩さんに、この夏の最新プリ機『ルートミー』に搭載された「平成ギャルスペシャルモード」の紹介とあわせて、今のプリ事情について聞いてきた。

フリュー株式会社 広報部 門脇彩さん

Z世代はプリをデコらない!

 プリと言えば、スタンプで余白がなくなるほどでデコったり、 ネオン系のペンで「ズッ友」などのメッセージやキラキラしたスタンプをつけまくるもの……というイメージだったが、すっかりそれは過去のものに。今やインスタグラムやSNSへの掲載が中心となっているという。

和風モチーフに懐かしいギャル言葉が目を引く外観。外国人客にも利用してもらう想定で、あえて和の要素もちりばめていると言う/画像提供:フリュー株式会社

 「昔はプリに文字を書いたり、スタンプを押したりと多くのデコレーションを施していました。しかし、Z世代の方は、自身のSNSなどで統一した世界観を大切にしています。そのため、最近は後から自分なりに加工しやすいようにシンプルなプリが好まれているようです」(門脇さん、以下同)

 互いに撮ったプリを交換する習慣もすっかり様変わり。小さな写真がぎっしりと詰まったプリをハサミできって交換するのが主流だったが、今やデータでのやりとりが主流。プリントされて出てくるシールのサイズも大きくなっている。

 「透明のスマホケースの裏に挟んだり、プリントされた状態をカメラで撮ってSNSなどへアップすることもあります。そのため、シールふちデザイン込みでデザイン性がいいものが好まれているのです。シールそのものに透け感がある素材を使用するなど、いろいろなデザインが登場しています」

店舗内にはメイク直しや髪を巻いたりできるブースも。メイク禁止の学校の子も、ここでしっかりメイクアップしてから撮影に臨むとのこと/画像提供:フリュー株式会社

 「最近では大学生も撮影しに訪れています。また、アイドルやキャラクターなどとのコラボをすると、幅広い年齢層の方が推し活のひとつとして、撮影しに訪れることもあるんです。昔を懐かしみつつ、久しぶりの体験を楽しまれる方も多いんですよ」

 メインターゲット層は、今も女子高生が中心となっているが、その幅は徐々に広がりを見せていると言う。

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