バンデンプラ・プリンセス　『刑事貴族シリーズ』

　1990年から92年まで放送された刑事ドラマ『刑事貴族シリーズ』。そのパート2と3に主演したのが、水谷豊だった。

　パート1では舘ひろしと郷ひろみが主演し、ハードボイルド路線だったが、水谷主演回からはコメディを織り交ぜた軽妙なテイストに変化する。また、この作品で寺脇康文と共演し、『相棒』とは違ったコミカルな水谷と、熱い寺脇による丁々発止なやり取りを繰り広げられた。

　水谷演じる本城慎太郎が愛車としていたのが、バンデンプラ・プリンセスだ。英国の風を感じるようなコンパクトかつ高級感のあるデザインが特徴的。コンパクトな車を愛車とするのは、『熱中時代・刑事編』に通ずるものを感じる人もいたようだ。

日産フィガロ　『相棒』

　平成を代表する刑事ドラマ、『相棒』で水谷豊が演じる杉下右京がSeason11から愛車としたのが、日産フィガロだった。

　この車も『熱中時代・刑事編』のスバル360、『刑事貴族』のバンデンプラ・プリンセスの流れを汲んだ英国の香りとコンパクトなデザインとなっている。『相棒』では黒のフィガロに乗っているが、これは特別仕様で、販売はされていない。

　昭和から平成、そして令和でも活躍する水谷豊。刑事を演じる際には「コンパクトで英国の香りがする車」という共通点があるようだ。

（画像＝wikipediaより）