タトゥーで健康状態がわかる? 生体電極として機能し、モニタリング

 ある科学チームのプロジェクトが実を結べば、健康問題をタトゥーに知らせてもらえるようになりそうだ。

 ソウルの韓国科学技術院(KAIST)の研究者たちは、生体電極として機能する電子タトゥーインクを開発した。インクは液体金属とカーボンナノチューブでできている。このタトゥーを心電図の装置やその他のバイオセンサーに接続すると、患者の心拍数やグルコース、乳酸などのバイタルサインをモニターに読み出すことができる。

 プロジェクトリーダーのスティーブ・パク教授は「将来的にはこのインクと一体化した無線チップを接続して通信し、体内から外部機器に信号を送れるようにしたいと考えています」と述べている。モニターは患者の自宅など、どこにでも設置することができる想定だ。

 インクは半導体や温度計にも使用される柔らかい銀色の金属であるガリウムをベースにした粒子で作られている。従来のタトゥーのように針を使って入れる必要はなく、人体に負担を与えることはない。インクは皮膚に塗ると濡らしても擦っても剥がれず、タトゥーのように好みのデザインで皮膚につけることができる。

 どんなデザインが良いか、いまから考えておくべきかもしれない。

(画像=Reutersより)

〈Source〉
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/skorea-develops-nanotech-tattoo-health-monitoring-device-2022-08-02/
https://news.sky.com/story/south-korean-researchers-develop-nanotech-tattoos-as-health-monitoring-devices-12664127

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