生き物系YouTuber・おーちゃん、180万円で山を購入 昆虫採集が叶えたYouTubeドリーム

 人気生き物系YouTuberが、昆虫採集のために180万円で山林を購入したことが話題を呼んでいる。

 山を買ったのは、7月29日時点で登録者数133万人を誇る生き物系YouTubeチャンネル「おーちゃんねる」を運営するおーちゃん。昆虫類から、魚類、両生類、爬虫類に至るまで、大自然の中でありとあらゆる生命体を捕獲して観察する“生物観察の鬼”の異名を取るYouTuberだ。そんな彼がこの夏、少年時代からの夢を叶えた。

昆虫採集のために山買った。

 7月29日に公開した「昆虫採集のために山買った。」と題した動画でおーちゃんは「タイトルの通り、山を買いました」と報告し、実際に自分の山林へと訪れた。面積は東京ドーム半分よりやや広い約2万8000平方メートルで、値段は180万円とのこと。目的は昆虫採集のためだと言い、おーちゃんは「私は子どもの頃から昆虫採集が趣味で。自分の山林を買って昆虫採集をするのが夢だったんですよ」と語っていた。

 山を買ったからには、フィールドワークをしないわけにはいかない。そこでおーちゃんは早速、虫取り網片手に、敷地内にどんな生き物が生息しているのか調査していくことになった。日中には、セマダラコガネ、ナナフシ、コロギス、センノキカミキリ、オオシオカラトンボなど、少し歩くだけで様々な昆虫が見つかる。幸先のいいスタートに、おーちゃんは「180万ですよ?2.8ヘクタールぐらいで。いい値の軽自動車ぐらいの値段ですよね。そう考えたら安くないですか? 軽自動車よりだいぶ楽しめますよ」と上機嫌だ。また、山の中には沢が流れており、サワガニやアマガエル、アカハライモリなども生息していた。さらにはマムシもおり、いかに自然豊かな環境かうかがい知れる。

 夜になれば、白い幕を張って照明を当てる「ライトトラップ」に様々な虫が集まってきた。その中には、オオミズアオやノコギリクワガタのメス、ミヤマクワガタのオスなどの姿もあった。このように、灯りに引き寄せられた虫たちを観察するだけで“生物観察の鬼”は終わらない。おーちゃんは「これは食いもんでしょ」などと言いつつ、トビケラの成虫やカゲロウなどの虫たちを捕まえて、現地で採取したキノコで取っただし汁で茹でてそのまま食べてしまうのだ。虫をまるでビュッフェのように取って食う様は、まさに鬼の愛称に相応しい。

 この日はテントを張って山で一泊したおーちゃん。翌朝、「広過ぎて到底1日じゃ周りきれないんですけど、パッと見た感じ色んな虫が生息してそうなんで、これからここで虫取りをガッツリやっていこうと思います」と宣言し、「自分のものやから一切の遠慮がないから気楽でいい」と話していた。

 キャンプ系YouTuberとして再ブレイクした芸人のヒロシをはじめ、ソロキャンプ用に自分の山を買うYouTuberは多いが、昆虫採集目的で山林を購入したYouTuberは、おそらく、おーちゃんが初めてだろう。YouTubeドリームの一つのかたちともいえるこの夢の箱庭から、今後どんな動画を届けてくれるのか。引き続き注目したい。

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