『ドラ恋~Kiss me like a princess~』11話ーー“最初で最後のベッドシーン”でリンクする気持ち 「ドラマでしか独り占めできない」
リハーサル中にも緊張の面持ちのりくとに対して「だってさ、いま限りの関係の話じゃん。私もドラマ撮影中しかりくとくんのこと独り占めできない、とか言って」と冗談を交えて声を掛けるゆあ。ドラマのストーリーも、りくと演じるレストラン店主が自信喪失しかけていたところに、ゆあ演じる鶴子が現れ、彼の自信を取り戻させるというもので、正に今置かれている2人の状況にもリンクするところがある。
このドラマのように、男性側が鶴子の大切さに気づき結ばれる、そんな展開があれば待ち受けていたら良いのにと、叶わぬ願いだとわかってはいても、ゆあもドラマ中はどこかで思いそうになるだろう。どうにかその気持ちを打ち消そうとしながらの演技が、またこの物語の設定に見事にマッチしていた。
『鶴の恩返し』がモチーフで、ずっと一緒にはいられないとわかっていながら体を重ねるベッドシーンは、今のこの2人の関係性だったからこそ演じられる儚さがあった。ドラマ撮影を終えて、りくとも前回の主演時よりもやり切ったようなどこか晴れやかな表情を見せ、ゆあに対する想いの変化について聞かれると“ノーコメント”を貫いた。
さて、いよいよ次週最終話。ドラマで主演は獲れなかったものの、「一緒に頑張れる人がいたから、支えてくれる人がいたから今スッキリしてます。それくらいはっしーは大きな存在です」と言い切っていたあかり×はっしーペアがドラマ以上にドラマチックな展開を見せてくれることを期待しながら、それぞれの矢印の終着地を見届けたい。