『バチェロレッテ・ジャパン』S2・7話ーー最後の2人に選ばれたのは? 男性たちの家族愛で史上最高の感動回に

以前とは違う自然な距離感に顔を綻ばせる長谷川

 最後は、新潟に実家を持つ長谷川とのデート。体育館でのバスケデートでは、これまでにないほど自然な表情を見せていた2人。他の男性と比べると、愛情表現は一般日本男性並みの長谷川だが、初期と比べて心の距離が近くなっているのを感じる。バスケットボールを持つ尾﨑も、長谷川の前で女性としての可愛らしさを見せていて、縮まる距離感を心から楽しんでいることが伺えた。

 新潟での顔合わせには、長谷川の両親と弟夫婦が参加。弟や義妹も兄のことを「恵一」と呼び捨てにしているあたり、長谷川の柔らかさや家族との接し方のフランクさを感じる。弟は長谷川よりもよく喋るタイプで、兄弟の性格はあまり似ていないようにも見えたが、それでも仲がいいことは一目瞭然だ。もしかしたら長谷川は、自身に寡黙な部分があるからこそ、はつらつでよくしゃべる人との方が、一緒にいて気がラクなのかもしれない。

 以前とは違う、女性と距離の近い接し方をしている息子に、父も「(尾﨑さんは)恵一より大人だなと思った。姉さん女房的な感じで引っ張ってもらって、いい夫婦になりそうじゃないですか」とコメント。他の2人の男性が、家族との死別を乗り越えた強さを持つ男性だとすれば、長谷川はまさに、温かい家庭でまっすぐに育ったのだということを感じさせられた。

涙なしでは見られなかったローズセレモニー

 参加男性側の家族顔合わせの後のローズセレモニーは、いつも胸が痛くなる。それぞれの家庭環境や、親子の愛情も伺える家庭訪問。今回は特に、家庭への愛の深い男性ばかりが残っているからこそ、誰が落ちたとしても涙なしでは見られないような、そんな予感があった。ローズセレモニーに現れた尾﨑も、見たことがないつらそうな表情だ。

 結果、ローズを受け取ったのは長谷川とマクファー。尾崎も「3人のうち誰かが、どこが足りてないという感じじゃなくて」と話した。しかしその後のジェイの懐の深い反応には、思わず涙を隠せなかった視聴者も多いはず。泣きながらハグする尾﨑に、涙を見せず強く抱きしめながら「ありがとう。私は大丈夫」。電話越しで泣くジェイに、母がかけた言葉を、尾﨑にかけていた。

 「僕にとって幸せはたくさんの意味がある。前はラグビーや、自分だけだった。けど今は、愛こそが幸せだと気づいた。愛があれば人生は幸せになる」

 そう英語で語るジェイの言葉は、まるで映画のワンシーンのようだ。文化の差はあるのかもしれないが、どんな経験をするとこんな言葉が心から出てくるのだろうか。去り際まで強く、優しかったジェイ。どうか幸せになってほしいと、願わざるを得ない7話の終わりだった。

※尾崎美紀の「崎」は「たつさき」が正式表記

(画像=(C) 2022 Warner Bros. International Television Production Limited)

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