次期 「AirPods」は複数同時接続が可能? 高品質の新コーデックにも対応か

 Appleのワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」やイヤホン「AirPods Pro」に、ソフトウェア/ハードウェアの両方でのアップグレードが噂されている。Appleの次期オーディオ製品は、どのような進化をたどるのだろうか。

ベータ版に痕跡あり!?

 Appleは開発者向け会議「WWDC22」の開催後に、AirPods Max向けのベータ版ファームウェアを公開した。そしてその内部情報から、より高音質のBluetoothコーデック「LC3(Low Complexity Communications Codec)」への対応が確認されたのだ。

 LC3の特徴としては、高品質かつ低消費電力なことがあげられる。現在広く利用されているBluetoothのコーデック「SBC」と比較し、データ効率が大幅に改善され、少ない通信量で同等の品質が実現できるのだ。

 もしAirPods MaxでLC3が利用できるようになれば、通話品質の改善や接続の安定性の向上、バッテリーの持ちの改善などが期待できる。ただし、現行モデルのAirPods MaxはBluetooth 5.0にしか対応しておらず、LC3の実装に必要なBluetooth 5.2への対応がおこなわれるかどうかは不明だ。

AirPods Pro 2での進化とは?

 今回のベータ版ソフトウェアで発見されたLC3への対応は、同時にAirPods Pro 2の内容を示唆しているといえそうだ。LC3への対応には先述のBluetooth 5.2への対応と、新しいハードェアの採用が必要なことから、AirPods Pro 2からの対応になる可能性が高い。

 海外メディアの9to5Macによれば、 AirPods Pro 2(コードネーム:B698)ではAppleが開発するオーディオチップ「H1」の次期バージョンが採用されるという。そしてこれにより、LC3と高音質かつ低遅延なオーディオ規格「Low Energy Audio」に対応するというのだ。

 AirPods Pro 2ではBluetooth 5.2とLC3へのサポートにより、音質の改善やバッテリー駆動時間の延長、よりスムーズな同期などが可能になることだろう。

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