3Dプリンターでつくったスーパーカー、最高スピードは時速452kmに インスピレーションを受けたのは?

 米国カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点にする自動車メーカーCzingerが、以前ジュネーブ国際モーターショーでお披露目したハイブリッドスーパーカー「Czinger 21C」。実は3Dプリンターでつくられたものだ。

Czinger 21C dynamic presentation at The Thermal Club in Palm Desert, CA 

 前輪部分に120kW電気モーターが複数あり、後輪部分にはF1から派生したモータージェネレーターユニットがある。950馬力で、車体の重量は1315kg。

 時速60マイル(時速約97km)に到達するのに要する時間は、たったの1.9秒。8.5秒で時速196マイル(時速約315km)となり、最高スピードはなんと時速452kmだ。

 それもそのはず。最高速度がマッハ3と世界最速を誇るアメリカ空軍の超音速機「SR-71」(ブラックバード)にインスピレーションを得て製造されたマシンなのだ。

 3Dプリンターは、さまざまな産業を大きく変えているが、Czingerも例外ではない。

 Czinger独自のシステム(DAPS)では、AIソフトウェアを活用して、さまざまな金属・合金でプリント可能なコンポーネントを設計。成形、溶接、組み立てといった無数の工程や多数の技術者といった膨大なリソースを必要とする従来の手法を覆している。

 この革新的なCzingerの自動車製造手法には、大手自動車メーカーも注目している。

 無駄を省くリーン生産方式は、日本の自動車業界から世界に広まった有名な製造方法だが、それが霞むほど3Dプリンターの破壊力は凄まじいものだ。

(source)
https://www.youtube.com/watch?v=wvoXZghYwEY
https://www.slashgear.com/906868/is-this-revolutionary-3d-printed-hybrid-the-future-of-supercars/
https://www.goodwood.com/grr/event-coverage/festival-of-speed/2022/6/video-incredible-1350ps-czinger-21c-makes-goodwood-debut/

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