大規模経営統合、ASMR、期待の新型VRヘッドセット――壱百満天原サロメ100万人の裏で起きたVTuber・VR業界の変化

 絶えずなにかしらのトピックが続くVTuber業界と比べ、VR業界……特にデバイスについては、直近は話題が少なめだ。6月8日に開催されたAppleの『WWDC 2022』でも、期待されていたAR関連の話は皆無だった。そんななか、中国のVRヘッドセットメーカー・Picoから、新型ヘッドセット『Pico Neo 3 Link』の日本上陸が伝えられた。

 『Pico Neo 3 Link』は、『Meta Quest 2』と同じく、ヘッドセット単体で動作するVRデバイスだ。4K解像度(3,664×1,920ピクセル)で、リフレッシュレートは90/120Hz対応、6DoF対応に256GBのストレージと、『Meta Quest 2』に近い性能を誇る。そして、DisplayPortケーブルでPCと接続することで、非圧縮映像でのPCVRコンテンツを体験できる。これは、USBケーブルでつなぐため映像圧縮されてしまう『Meta Quest 2』にはない利点だ。

 十分なスペックを有しながら、販売価格は49,280円 (税込)と発表されており、比較的手の出しやすい一台となっている。実機の使い勝手こそ不明なものの、アプリのラインナップが充実していれば、『Meta Quest 2』の有力な競合機種となるだろう。長らく続いた“Quest一強”時代が、いよいよ変わろうとしている。

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