『FF10』に吹く、3つの“予期せぬ追い風”。再評価の号砲となるか?

『FF10』に20年を迎えて吹く3つの追い風。再評価の号砲となるか

 奇しくも時をおなじくして話題をさらった、角度の違う『FF10』のトピック。来年は同タイトルの続編的スピンオフ『FINAL FANTASY X-2』の20周年にあたる年でもある。偶発的に集まった注目によって『FF10』は、さらに時代を超えて愛されるRPGの金字塔となっていくのではないだろうか。

 先のPlayStation Plusのリニューアルにおいては、PlayStationプラットフォームにおける定額クラウドゲーミングサービス・PS Now(月額1,180円)が廃止され、『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』のフリープレイ権を含むサービス内容が、PlayStation Plusエクストラ(月額1,300円)、PlayStation Plusプレミアム(月額1,550円)へと統合された。一見すると価格が上がっているが、統合後は含まれるコンテンツのボリュームが増している。サブスクリプションのハードルが低くなったこのタイミングで『FF10』が話題となったことは、新たなプレイヤーが同タイトルを手に取るきっかけとなったに違いない。

 著作権の問題などはあれ、こうした動きはサブカルチャー的で実に興味深い。一連のトピックが『FF10』再評価の号砲となることを期待したい。

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