イギリスの人気YouTuberそっくりのロボットが開発 鏡合わせのような不思議な共演が実現

 イギリスの男性YouTuber「Tom Scott」(チャンネル登録者数 496万人)が、1つ驚くべき動画を公開したのでぜひ紹介したい。該当の動画は、2022年4月12日公開の「My robot double sells out (so I don't have to)」で、人間そっくりのロボットを紹介するというものだ。

My robot double sells out (so I don't have to)

 今回、動画で登場するロボットを製作したのは、イングランド南西部にあるロボット製造の会社。実は、Tom Scottそっくりのロボットを作るために、本動画の前に、すでに準備を始めていた。Tom Scottの全身を3Dスキャンし、データを元に金属で頭蓋骨を作ったり、表面の皮膚などを仕上げたりしていく。そして完成に至り、本動画で初めてお目にかかるというわけだ。

 彼はロボットに対面する前「少し緊張している」と話しており、顔も少し張り詰めていた。なにせ自分そっくりのロボットを見ることになるので、期待感や羞恥心などで、緊張するのは当然だろう。

 そしてロボットを初めて見たとき、彼の第一声で「奇妙だ!」と驚き、また笑っていた。そこにあったのは、まるで人間のような、精巧すぎるロボットだ。皮膚や髪の毛、眼球まで人間そっくりで、パッと見ただけだと人間だと勘違いしてしまうほどの完成度だ。

 なぜロボットが人間そっくりなまでに精巧なのかというと、作業の1つひとつを非常にこだわっているから。顔の皮膚にはシリコン塗料を使って表面の色の違いを忠実に再現し、また髪の毛は実際に人間のものを使用しているとのこと。まぶたや顔も動くので、彼も「自分を鏡で見ているようだ」と興奮している。

 最後に、動画内でロボットが口を動かし、それに合わせて彼が動画の外から話すことで「ロボットが実際にYouTubeで話している」ような、おもしろい趣向も凝らしていた。ただし、少し遠くから見ると、ロボットであることはわかってしまう。一方で、近くから見ると非常に精巧で、静止している状態であれば、最初人間と間違えてしまう人も多いだろう。この先技術の進歩が進めば、私たちの周りでロボットがふつうに歩いているような時代は、そう遠くないのかもしれない。

We Sent Garlic Bread to the Edge of Space, Then Ate It

 このようにTom Scottは、人の好奇心をくすぐる動画を投稿し、チャンネル登録者数496万人という多大な人気を獲得している。彼の投稿頻度はそこまで高くないものの、ほとんどの動画で100万回以上再生されるほど、コンテンツのクオリティが高い。過去には、宇宙にパンを飛ばしてそのあとに食べるという動画「We Sent Garlic Bread to the Edge of Space, Then Ate It」を投稿し、約5,869万回再生されるほどの話題を呼んだ。Tom Scottの動画には、ほかのYouTuberとは一線を画す、彼ならではの独特な世界観がある。彼の世界観が気になる方は、この機会にぜひ視聴してほしい。

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