「自分の軸が欲しかった」2年でチャンネル登録者数73万人超 きりまるが分析する“SNSでの発信”

「参考にしてもらいつつも、“きりまる”を発信したい」投稿内容が幅広い理由

ーーなるほど。YouTubeを始めるにあたって、すでに活動者数も多い美容系のジャンルに飛び込んでいくことへの抵抗はなかったのでしょうか?

きりまる:私自身、美容系のジャンルでやっているという自覚はあまりないんですよね。たぶん、美容系に偏りすぎてしまうと「私には興味はないけど情報はほしい」という人が増えていくかと思うのですが、発信する情報を参考にしてもらいつつ、あくまでも“きりまる”を見てもらいたいんです。

ーーなるほど。美容系の発信だけでなく、歌ってみたや、雑談など幅広く発信されていらっしゃるのは、そういう理由なんですね。2年以上、コンスタントに活動し続けてこられたモチベーションはなんなんでしょう?

きりまる:「毎日投稿する」みたいなルールで自分を縛りすぎないこと。縛りすぎると自分が苦しくなってしまうのは、自分が1番よくわかっているので、自分を追い込みすぎず続けています。

 あとは必要としてくれている人が1人でもいるのなら、辞めるという選択にはならないんだと思います。私の発信を見て誰かがポジティブになってくれるなら、それで良いと思っているんですよね。

ーー求められることと、きりまるさんが発信したいことの興味が離れていってしまうことはないのでしょうか?

きりまる:あんまりないですね。そもそも表の仕事に就きたくて就いたのではなく、求められるから出た、見たい人、知りたい人のために始めたという感覚が強いのですが、そこは今も変わらずに思っている部分なので、ギャップなく続けられています。

親近感を持ってもらうため、SNSの使いわけで意識していること

ーーチャンネル開設から2年で70万人以上の人に登録されるチャンネルとなりました。その理由はなぜだと分析していますか?

きりまる:親近感を持って参考にしてもらえている存在なのかなと個人的には分析しています。チャンネル登録者数が増えていくことで、昔から知ってくれている方からは「どんどん離れていっちゃう存在」だとか「寂しい」と言ってもらうこともあるのですが、私自身の内面は変わっていないです。だからこそ、YouTubeでは“きりまる”としての姿だけでなく、本名の“キリコ”としてのリアルも見せています。

ーーなるほど。YouTube以外のSNSもコンスタントに発信していらっしゃるイメージなのですが、それぞれの使い分けや発信の際に意識していることを教えてください。

きりまる:YouTubeは私の素の部分を自由に見せてます。一方でInstagramは、“きりまる”というイメージ像を投稿していて、WEARはInstagramの延長にあるイメージです。「お洋服、どこのですか?」とメッセージをいただくことが多いので、直接アイテムを買えるのはすごく便利だなと思い、投稿しています。

 最近はTikTokにも挑戦していて、トレンドの簡単なダンス系の投稿をしたり、たまにコーデ紹介をしたり……。TikTokについては正直あまり正解をわかっていないのですが、若い層の人に知ってもらうきっかけになっているなと実感しています。

ーーYouTubeの開設から2年、今後やってみたいことがあれば教えてください。

きりまる:いままではSNSを通じて、自分のことを発信できればと思っていたのですが、これからはSNS以外の部分、例えばテレビやラジオ、雑誌などのメディアでも露出を増やしていけたら良いなと思っています。

ーー演技やモデルなど、具体的にやりたいことはありますか?

きりまる:なんでもやってみたいですね。求められるのであれば、演技とかもやってみたいです。まずやってみないことには、わからないことも多いですから、自分に向いていることを探りながら、いろいろ挑戦してみたいと思います。

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