『E3 2022』はなぜ中止に? 見本市を取り巻く逆風から考える、“ゲームを発表する場”の衰退

 世界三大ゲームショウのうちの残り2つ、東京ゲームショウとgamescomについては、2022年の開催をオフラインでおこなう予定としている。両イベントはどちらも、ゲームと親和性の高いコスプレカルチャーなどを巻き込み、(本来とは違った形である)ゲームファンのための祭典として、オフラインである意味を提示してきた。E3もそのような体験を提供することができたならば、プラットフォーマーが独自に持つオンラインの発表の場では代替できない、見本市ならではの価値を示していけるのではないだろうか。

 ESAは中止の発表のなかで、「2023年には、よりエキサイティングなイベントとして戻ってくる」と明言。来年の開催に向け、総力を上げるとしている。巣ごもり消費によって盛り上がりを見せるゲーム市場で、E3は時代に合った役割を見つけることができるだろうか。2023年以降の復権を期待したい。

関連記事