チャンネル登録者数191万人（2022年4月時点）のフォーエイトが、自転車で大阪から東京を目指す長時間生配信を実施している。

チャリでむかう大阪から東京への旅「48時間チャリンジ」

　新世代YouTuberの中でも活躍目まぐるしいフォーエイトが、「第2回48時間チャリンジ　大阪〜東京への旅」と称して、2日にわたる生配信体制で自転車の旅を配信した。今回の自転車企画は第2回目。1回目は昨年6月に大阪から福岡まで挑戦し、200万回以上の再生数を記録するなど人気企画となっている。

　大阪から東京までの距離は約560kmとなかなか過酷な旅となっており、企画の第5部目まで配信されている。1部目は公開わずか1日目で再生回数が100万回を越えるなど、相変わらずの人気ぶりだ。

　フォーエイトのメンバーは現在7人、グループYouTuber最大の強みである“仲の良さ”が売りで、Z世代を中心に人気に火が付き登録者数200万人越えも射程圏内。最近は積極的に他の人気YouTuberとのコラボ動画を展開するなど勢いを増している。過去には音羽の脱退、アンチからの心無い言葉など苦しい時期もあったが、それでもここ1年で再生回数1,000万回以上の動画を3本生み出すなど、勢いは衰えていない。

トレンドの変化？　長時間動画・大型企画が流行している近年のYouTube業界

　従来YouTuberは3分〜5分の”手軽におもしろ動画が見れる”プラットフォームとして確立されていたが、近年動画の長時間化や大型生配信企画がよくヒットする。様々なSNSの誕生により「手軽な動画はTikTok」「長時間動画はYouTube」といったイメージも浸透してきただろう。フォーエイトに関してはYouTube参入が約2年前ということもあり、当初から20分近い動画も公開しトレンドの変化に順応している。

　またレジェンドクラスのYouTuberたちもこのトレンドに対応し、さらに活躍の場を広げている。東海オンエアは4月に「MOTHER2 リレー形式でクリアするまでやりたい配信」と称し、メンバー2人1組のリレー形式で、24時間以内のRPGのクリアを目指した。

　フィッシャーズの場合は定期的にアップしている「鬼ごっこ企画」が人気だ。様々なYouTuber、有名人を集め開催される鬼ごっこ動画は1時間近くの大作で、国民的にも圧倒的な知名度・人気を誇る山下智久も参戦した過去がある。他にもヒカルの全7回に渡る「泥酔したら即帰宅の旅」やコムドットの「24時間逆鬼ごっこ」など、”長時間×大型企画”は近年のYouTubeでバズる傾向にある。

　以前のような“時間潰し”のコンテンツではなく、もはや“時間を作って”見られるようになったYouTube。一方でショート動画機能も搭載し各方面の流行りも抑えている。3分前後のお手軽な動画が主流だった数年前から、今は大型企画が主流となり、次なるトレンドはどのような動画になるのだろう。