ボルボがEVのワイヤレス充電を可能に? ドライバーの手間が省ける方法とは

 スウェーデンのVolvoブランドは、EV(電気自動車)をワイヤレス充電する技術のテストを開始した。この技術の発展により、EV特有の問題だった充電の手間が解決できるかもしれない。

 ボルボが発表したEV向けの充電ステーションは、駐車場などの路上に設置される。そして充電パッドから車両の充電ユニットへと、電力を無線で送信する仕組みだ。これにより、ドライバーは車外へと出ることなく車両を充電することができる。

 車と充電パッドとの位置あわせには360度カメラを利用。完全電気自走車「XC40 Recharge」の場合、ワイヤレス充電の速度は40kWで、ケーブルを利用した急速充電とほぼ同等の充電速度を実現している。

 従来のEVの充電には充電器とケーブルと充電ステーションが必要で、設置できる場所が限られていた。しかし道路に設置できる今回の充電ステーションなら、都市のさまざまな場所に配置することで、より柔軟にEVを充電できるようになるはずだ。

 Volvoはスウェーデンのヨーデポリにてタクシー事業者のカボンラインと共同で、この充電ステーションのテストを実施する。将来は駐車場にEVを駐車しておくだけで、車両の充電が完了するようになるのかもしれない。

(画像=Volvoより)

(Source)
https://www.media.volvocars.com/global/en-gb/media/pressreleases/295720/volvo-cars-tests-new-wireless-charging-technology

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