Nintendo SwitchやiPhoneにペイントを施しプレゼント 海外で存在感を発揮するアート系YouTuberとは
国内ではYouTubeでアート作品を披露するジャンルはそれほど普及していないが、海外では「アート系YouTuber」として莫大な人気を誇るYouTubeチャンネルがある。それは、アメリカで活動する「ZHC」だ。2360万人という規格外のチャンネル登録者を抱える、超人気YouTuber。ZHCことZacharyHsiehは23歳の男性で、YouTuberでありながら、漫画家としても活躍している。
彼はiPhoneやNintendo Switchなどの高級品にアートを施し、それらを企画でプレゼントしてきたことで人気を集めてきた。たとえば「I Customized 100 Nintendo Switch, Then Gave Them Away」では、100台のNintendo Switch本体やNintendo Switchドックにペイントを施し、それを動画内で配布していた。高級品を美しいアート作品への変え、それを視聴者やほかのインフルエンサーへ上げることで、莫大な人気を獲得してきた。また、人気YouTuber「Mr.Beast」(チャンネル登録者数9110万人)と積極的にコラボしていることも、認知を広げることに貢献している。
そんな絶大な人気を誇るZHCだが、実は最近になって「クリエイターへの報酬が十分に支払われていない」として炎上した経緯がある。同じく海外でアート系YouTuberとして活動する「Jazza」(チャンネル登録者数587万人)が、ZHCの企画内で登場するクリエイターに対する扱いについて告発する動画をアップ。この動画の中で「動画内に登場する作品を作ったクリエイターに報酬を支払わず、また視聴者に十分な紹介すらもしなかった」と告発。たしかにZHCの動画を見てみると、クリエイターに長時間の労働を強いたり、馬鹿にするような態度を取ったりと、度々敬意を払わない様子が目立つ。Jazzaの動画内ではZHCに直接質問する機会があった。しかし、ZHCからは明確な答えが返ってこず、言い訳ばかりする様子にJazzaは残念に感じていた。
彼自身、2360万人という莫大な視聴者を獲得していることから、実力のあるYouTuberであることは明白。実際に彼の作る作品は芸術的で、またアートも高級品を対象にしており、視聴者が普段の日常生活では味わえない楽しさを動画で体験させてくれる。一方でZHCはYouTuberでありながら、彼自身もクリエイターとして活動している。ZHCはJazzaの動画に対してYouTubeやSNSで明確な発言はしていないものの、今後どのようにクリエイターと関わっていくのか、動向が気になるところである。