アレクサ搭載の完全ワイヤレスイヤホン『Echo Buds』日本販売開始 Amazonが目指す「アンビエントコンピューティング」とは
没入感を高めるアクティブノイズキャンセリング機能
次にオーディオ性能についてだが、Echo Budsのそれぞれのイヤホンには高性能なドライバーが搭載されている。
そのため「音楽や音声コンテンツ、通話においても明瞭でバランスの取れたサウンドを提供できる」と児玉氏は言う。
特に、重厚のある低音や伸びのある高音が特徴的で、幅広いダイナミックな音域を備えることで、Echo Budsならではのオーディオ体験が楽しめるそうだ。
さらに細かいチューニングをしたいユーザー向けに、Alexaアプリ内にイコライザー機能を提供しており、低音やミッドレンジ、高音など好みに合わせてレベルの調整が可能になっている。
そしてEcho Budsには、これまでのオーディオ体験を大きく改善するアクティブノイズキャンセリング機能を有している。
第1世代からすでに提供していたアクティブノイズキャンセリング機能を、今回発売の第2世代ではカスタム設計を導入することで、環境の雑音をシャットアウトする性能を向上させ、より没入感を高められるようになったという。
屋内屋外問わずに環境の雑音を低減し、オーディオ体験に集中することが可能になるほか、低音量で音声コンテンツを楽しめるため、耳への負担も軽減されるそうだ。
Echo Budsは「アンビエントコンピューティング」の第一歩になる
Echo Budsは、イヤホン本体のタップによって基本的な操作ができるようになっている。
音楽やメディアの再生及び一時停止は「シングルタップ」、音楽を次の曲へ送ることや通話の応答・終了するときは「ダブルトップ」、前の曲へ戻す際は「トリプルトップ」。
初期設定では、長押しをすることでアンビエントサウンド機能とアクティブノイズキャンセリング機能の切り替えも行うことができる。
そしてEcho Budsの大きな特徴として挙げられるのが、Alexaのさまざまな機能が使えることだ。
アレクサに話しかけるだけで音楽や音声メディア、オーディオブックなどをハンズフリーで楽しめるほか、「アレクサ、30分だけリラックスできる曲をかけて」といった細かい要望にも対応できる。
また、イヤホンをつけたまま「アレクサ、〇〇さんに電話をかけて」と話しかければ、スマホのアプリから発信することも可能になっている。
そのほか、数千種類に及ぶAlexaスキルも有効活用できるなど、ユーザーのライフスタイルに合わせたカスタマイズ性にも優れている。
児玉氏は「Amazonのビジョンは、自宅や外出先問わずにAlexaを通してあらゆるコンテンツやサービスにアクセスできる「アンビエントコンピューティング」の世界を実現すること。Echo Budsの第2世代の発売は、それに向けた重要な一歩になったと考えている」と話す。
ワイヤレスイヤホンは、国内外問わず多くのメーカーから発売され、競争も激化している。
ビッグテックの中核を担うAmazonが、遂にEcho Budsを日本市場へ投入するとあって、今後さらに熾烈さを増していくのではないだろうか。
今後の動向を追っていきたいと思う。