神業トリックショットで5710万人を魅了する海外YouTuber「Dude Perfect」って?
アメリカで非常に人気の高い、5人組エンタメ系YouTubeチャンネル「Dude Perfect(デュード・パーフェクト)」。水中で405ポンド(約183kg)のベンチプレスを上げたり、飛行中の複葉機(「紅の豚」に出てくるような飛行機)の上に人が縛り付けられて立ったりと、奇想天外なエンターテインメントを届けるクリエイター集団。そんなDude Perfectのチャンネル登録者数は、なんと驚異の5710万人を誇る。さらにフォーブスによると、2021年YouTuber年収ランキングでは8位で、推定年収2800万ドル(約32億円)という多額の収入を得ているとされている。
なぜDude Perfectは、そこまで絶大な人気を誇っているのだろうか?彼らが有名になった理由の1つに、神業トリックショットの動画がある。たとえば「Real Life Trick Shots 2 | Dude Perfect」という動画では、私生活内のトリックショットを数多く披露している。たとえば遠くから豚の貯金箱に硬貨を投げ入れたり、ハンガーラックに帽子を投げて掛けたりと、驚くべき離れ業を次々と見せた。約4分の動画のなかで、軽快な音楽とともにたくさんのトリックショットが繰り出されるので、見ていてとても気持ちよくなる。
Dude Perfectの起源は約12年前。大学の友達とかっこいい動画を撮りたいという思いで始めた彼らは、2009年4月から動画投稿を始めていた。YouTubeの創業が2005年2月なので、相当初期からYouTubeに目をつけていたことがわかる(ちなみにHikakinTVのチャンネル開設日は2011年7月)。
最初の動画もやはりトリックショットではバスケットボールのトリックショットを披露。遠くからシュートを決めたり、上投げでリングに入れたりするすごい技を見せていた。
彼らの人気の秘密は、トリックショットだけではない。視聴者に喜んでもらうため、動画の外でも労力を惜しまない点にある。撮影の裏側を紹介する動画「Editor Edition 2 | Dude Perfect」では、トリックショットを決めた時、メンバー全員が心の底から喜んでいたシーンがあった。入念な準備のうえに成功した喜びが、動画越しに十分伝わってくる。
またトリックショットのアイデアが浮かんでも、動画にするためには事前にテストが必要らしい。テストの結果、実現できないアイデアはボツになるので、動画にできなかった企画も多いのだろう。さらに動画は、細かなカット割りやアニメーションなどが充実している。さながら映画のようなクオリティで動画を投稿しているので、編集に相当な時間をかけていることがわかる。
このように視聴者を楽しませるために、動画内でも外でも真摯に、ひたむきにYouTubeに向き合う姿勢が、結果5710万人という登録者を惹きつけているの。単なる「トリックショットがすごいYouTuber」という枠に収まらない魅力が、Dude Perfectにはある。Dude Perfectの魅力が気になる方は、この機会にぜひ視聴してほしい。