『未来日記』最終話ーー2人の未来は「白紙」? 再会し、思いは通じあうのか……
最後の日記のメッセージ通り、花火の下で涙の別れを経験することとなった真愛と拓斗。意地悪すぎる日記がもたらしたラストに胸が痛むが、実はこの2人にはその後のストーリーがあった。
別れの翌日、2人の元にそれぞれ封筒が届く。真愛が受け取ったのは北海道のデートで作ったとんぼ玉のアクセサリーだった。拓斗自らが選んだT&Mのイニシャルのパーツも加えられており、真愛は思わず「かわいい」と顔を綻ばせた。さらに拓斗が手にしたのはインスタグラムアカウントのQRコード。スマホで読み込むと、そこには未来日記の期間中に真愛が “本音”と“思い出”を綴っていたアカウントの存在が。ストーリーズには本人に伝えられなかった拓斗への溢れる想いが、投稿には2人の写真とともに、拓斗と過ごしたい未来が記されており、それを読んだ拓斗はさらに真愛への愛を深めることになる。
その矢先、もう1冊だけ日記が残されていたことが2人に告げられる。「2人の愛が本物ならば、約束の地で2人は再会する」と書かれた日記に、拓斗はすぐにひまわり畑だと気づく。この日記はこれまでと違い、2人が“未来”を選択できるのだ。拓斗は「会いたい」と即答し、涙をこらえる。また会えるかもしれないことへの期待が膨らんだ。
しかし一方の真愛は、複雑な表情を浮かべていた。拓斗が北海道でお店を出したいという夢を追えば、自分たちがもし結ばれても遠距離恋愛になってしまうことを危惧していたのだ。もともと遠距離恋愛がしたくない真愛だが、拓斗には夢を叶えてほしい。複雑な気持ちはやがて、再会していいものかという迷いに変わる。今の真愛の心は、「燃え上がる恋」だけでなく、「冷静に2人の未来を見つめる愛」へと移ろいでいるのだろう。
とうとう運命の待ち合わせの日。先にひまわり畑についたのは拓斗だった。真愛の姿が見えないことで不安そうな表情を浮かべため息をつく。太陽の照りつける満開のひまわり畑の中、ひたすら待ち続ける拓斗の元に、ようやく真愛が姿を現した。2人は会うなり強く抱きしめ合い、「来るって思った?」と尋ねつつ、いつもの2人の空気が自然に広がっていくのだった。いよいよ最後の約束「満開のひまわり畑でキス」が叶えられる。輝くひまわりの中、2人はついに結ばれたかのように熱いキスを交わす。拓斗は再び「俺はずっと真愛のことが好きかな」と想いの丈をぶつける。その時日記が渡された。
めくっても、めくっても、そこに広がるのは白紙のページ。ついに「未来日記」の指示が終わったのだ。2人は白紙の日記を埋めるかのように、これからは自由に愛を育むことになる。こうして真愛と拓斗の紡ぐ「未来日記」は満開のひまわり畑とともにハッピーエンドを迎えた。
いつの間にか主導権を握り拓斗に積極的にツッコミを入れる真愛の姿や、ここぞという時はしっかりリードする頼もしい拓斗の背中、何より2人の屈託のない笑顔にたくさんのパワーをもらった「未来日記」。いよいよファーストシーズンが幕を閉じようとしている。エンディングではその後の2人の動画や写真が映し出され、順調に関係を育んでいる様子がうかがえた。ここで一旦エピソードは終わるが、これからも2人の優しい恋を応援したい思いがこみ上げる。切なさと暖かさの詰まった「未来日記」に、何気ない日常に潜む幸せのお裾分けをもらったような気分だ。
(画像=Netflixシリーズ「未来日記」全世界独占配信中)