ゲームボーイにインターネット機能が搭載される予定だった? 20年前の計画が明らかに

 米国のゲーム研究家兼、YouTuberのリアム・ロバートソン氏が、ゲームボーイカラーにメールやインターネットの機能が搭載される可能性があったことを明らかにした。

リアム・ロバートソン氏のYouTube
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 ロバートソン氏は、当時プロジェクトに携わっていた人々への取材を行っている。同氏が公開した動画によると、1999年、ニンテンドー・オブ・アメリカは、メーカーのWizardが提案したゲームボーイ用アクセサリ「PageBoy」の技術に感銘を受け、その後の3年間、このデバイスの実現可能性と収益性の検証を重ねたという。

 「PageBoy」を取り付けることで、インターネット検索やニュース・ウェブページの閲覧、「ポケットカメラ」を用いた画像の送信、そして無線伝送技術を介した「PageBoy」所有者同士のメール・ビデオ通信などが行える見込みだったとのこと。この無線伝送技術は、当時ポケットベルに利用されていたものだ。

リアム・ロバートソン氏のYouTube
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 ただこの技術は、米国など世界の一部の地域のみに利用されている無線ネットワークに依存しており、対象ユーザーは大幅に制限されていた。ロバートソン氏によれば、取材を受けた任天堂の関係者は「ゲームボーイの成功の鍵は、普遍的なハードウェアで、世界中のユーザーが同じ機能で同じゲームをプレイできるようにすることだと信じていた」と述べたという。このことから、2002年にデバイスの実現は見送られたそうだ。

 今振り返ると、「PageBoy」は時代を先取りした機能を備えているが、もし実用化していたら、ゲームボーイ史はどのようになっていたのだろうか。

リアム・ロバートソン氏のYouTube

(画像=リアム・ロバートソン氏のYouTubeより)

〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=Eg6an-Tyxsw&list=PLO9mxFELVbbHM1dR6VumpP60zBENfQr0b
https://kotaku.com/20-years-ago-nintendo-had-plans-to-bring-email-intern-1848272140

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